高知県室戸市、国道から一筋入った旧道沿いに吉良川町があります。
そこには、壁を雨水から守る為の水切瓦を数段埋め込んだ白壁が特徴的な町並があります。
文化庁から 「室戸市吉良川町重要伝統的建造物群保存地区」という呼称が与えられています。
しかし、どの「重要伝統的建造物」も白いはずの漆喰壁が少し燻んで見えるのです。
高知県では、他の町の白壁でも同じ状況なのを見ているので、燻んでいるというよりは、白壁を黒く塗っていたのが数十年を経て剥げて来たのだというのが正しい表現です。
太平洋戦争の時に、目標物にされるのを避ける為に黒く塗ったらしいと云われている白壁、全国でそういった事を行っていたのでしょうが、他の県の古い建物の白壁では黒く塗っていた痕跡を見い出す経験はありませんでした。
しかし、高知県で所々に残る古い建物を見て回ると、燻んだような黒塗りの痕跡を白壁に見い出す場所がいくつかあります。
レストアよりは、リビルドが好きな県民性ゆえに、白く塗り戻すのがコストも掛かり面倒でもあるので今に至ったのではないかと推察しているのですが、さてどうなのでしょうか。
Comments
こんばんは。
Posted by: sumi : January 10 Sat, 2009 00:22大晦日に某サイクルショップYへ立ち寄りました。
玄関のお飾りはおそらく昨年のものがそのままのような感じで。
高知県では、ごく普通のことらしいのですが、これも県民性のようですね。
そうです、熟成されるほど、効果があるのです。
Posted by: kus : January 10 Sat, 2009 10:04もしくは、そんな物は当てにしない。・・・のです。