徳島県との境に向かって流れる物部川の両岸は、いわゆる河岸段丘だと教わったのはかなり昔。
その川の地理的特徴を教わったよりも、ずっと昔に3つの県営ダムが出来て段々の数は古えよりも減っているようですが、冬枯れの時期には水面下の平面がが現れます。
何段にもといったふうではなくて一段程度ですが、地理的な特徴を復習するには十分です。
川の南岸を辿る3桁で表示された国道が川岸に接近すると、平野部に関わらず川面に向かって落ちる断崖が現れたりします。
物部川から、山を越えて吉野川に向かう往還は古えより幾つか在ったようで、その一つの峠道の始まりの集落にあったレンガ造りの蔵です。
古えの賑わさをの残り香を残している蔵の下を辿る北岸の道、狭くて車同士のすれ違いは試練を伴いますが、自転車で走るのには楽しい道です。
適度なアップダウンを県境に向かって行く途中には、幾つも左手に分岐する道があり、それを上り詰めると山上の隠れ里ともいえる集落が現れます。
集落たちは北岸の幸運、柔らかなを冬の光と北風の攻めを防いでくれる山々が背後にそびえるという幸運を得ています。
春から晩秋、山上の楽園に向かうアスファルトの真ん中や縁に居座っている蛇が消失してくれたら、最高なのですけれど、まあ蛇も必要な生物というのは分かりますけど・・・・・しかし。
レンガ造りの蔵は光りに包まれて、煉瓦色の効果も加算され小春日和を感じさせてくれました。
空の青さはしんとした空気の冷たさの映像、けれどもそれを裏切る暖かい日でした。
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