今年のGiro d'Italiaのコースレイアウトは、1990年代を彷彿とさせてくれるものです。
山頂ゴールが、第8ステージ、第16ステージ、第17ステージ、第19ステージと4つもあります。
第20ステージは山頂ゴールではないものの、Passo del Tonale(1,883m)とPasso Gavia (Cima Coppi/2,618m)そしてPasso del Mortirolo(1,854m)を越え、全長 212 kmというまさに1990年代のレイアウトです。
最近は、Passo GaviaとPasso del Mortiroloをコースに入れても、別々のステージに分けていましたが、今年は昔のようにMilanoへの最終ステージの1つ前のステージに文字どうりの山場が来そうです。
第19ステージもPasso di Fedaia(2,057m)、Passo Pordoi(2,239m)を越えてPasso Di S.Pellegrino(1,918m)でゴールというタフなステージですから、第19ステージと第20ステージあたりで総合成績で数分遅れていた山岳スペシャリストか、山岳も標準以上にこなせる選手が逆転しそうな気がします。
しかし、第17ステージのPlan de Corones(2,273m)のゴール16.9kmが、今年の最高の見せ場になる可能性もあります。
16.9kmで1,261mを登る平均斜度7.5%のゴールへの道は、最大斜度24%が現れるダート区間が5.3kmというとんでもないレイアウトで、ダート区間はスキー場の作業用道路のように推察します。
>> www.grandeciclismo.net - Plan de Corones
=========== 3 May 2006 追加 =============
ダート区間に想像をたくましくしていたら、www.grandeciclismo.netのホームページにCunegoと共にその写真が載っていました。>> 写真
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斜度24%なんて、ベルギーの石畳レースでもあるまいし、それもダート、絶句...................まさにGiro d'Italiaらしいともいえます。
雨でも降ってしまうと、足着きも想像できますからTVの前で思わずにやにやしてしまうこともありそうです。
今年はCSでライブ放送、それを祝うが如きコースレイアウトで楽しみ倍増です。
Plan de Coronesの元ネタ >> cycling blog
Comments
Giroのスタートリストを見てたら、「Selle Italia-Serramenti Diquigiovanni」に「189 Niklas Axelsson (Swe)」の名前が・・・。
Posted by: Fujihara : May 04 Thu, 2006 09:40この選手、99年ごろのGiroで、鎖骨骨折にもかかわらず、5位か6位くらいで完走したり、ロンバルディアの最終局面で単独で逃げていたにも関わらず、パンクで勝ちを逃したりと、わたしの中では妙に印象に残る選手ではなかったかと。
それにしても、「Selle Italia-Serramenti Diquigiovanni」はBelliとか、シブいメンバーが入っていますね。
Niklas Axelssonは、1999年のGiro d'Italiaで初めて生で見たと思います。
というか、それ以来、生で見た事はありません。
スウェーデン人らしい大柄な体で鬼気迫る表情でPasso del Mortiroloを登って来る姿が印象的でした。
http://bici.sakura.ne.jp/old/galleria/1999/foto/80i.html
http://bici.sakura.ne.jp/old/galleria/1999/foto/31i.html
2002年にEPOでライセンス停止(剥奪)を受けていたのは記憶にあるのですが、2004年からイタリアのマイナーチームでレース界に復帰していたようです。
Posted by: kus : May 05 Fri, 2006 20:152002年に終わったと思いましたが、しぶとくGiro d'Italiaに戻ってきましたか。
鬼気迫る表情・・・。まさに文字通り。好きなタイプの選手かもしれないです。
Posted by: Fujihara : May 05 Fri, 2006 22:52