オランダ、ベルギーのクラッシックレースを堪能した後、フランスの北東部ノルマンディーを訪れたのは2004年の5月初旬でした。
2003年の8月にも訪れていますが、この時は記録的な猛暑から逃れるためで、期待を裏切ることなく曇天と30度以下の気温と適度な乾燥が迎えてくれて、低地部での避暑という今のすみかでは考えられないような環境の数日間を満足感と共に過ごしました。
2004年5月のノルマンディーは春の始まりといった趣で、畑の黄色い絨毯は菜種の花。
パリ周辺のイル・ド・フランスでも黄色い絨毯の菜種畑が見受けられました。
春は「菜種」夏は「ひまわり」が「黄色い絨毯」の正体。
春のヨーロッパは桜のような白い花が咲いていて、大抵はアーモンドの花らしいのですが、綺麗なサニタリーに暖房が入って快適に過ごせたキャンプ場の区画境には桜が植えられていました。
食べる事が出来るサクランボを得るための桜なのでしょうが、大振りな花弁と幹の模様は桜そのものでした。
・・・さすがに、日が落ちると一気に冷え込みました。
ノルマンディー東部に位置する歴史的都市のルーアン(Rouen)、ゴシック様式の尖塔を持つ教会が、近代建築の合間から見え隠れしている街です。
クロード・モネが沢山書き残しているカテドラルだと思われる教会内部の木漏れ日、ステンドグラスを通った日(陽)が石の床にあやふやで淡い色を描いていました。
印象派、コンテンポラリー・アート、どちらともいえる「けしき」、床は暖かい春です。
ルーアンの美術館は、歴史の時間軸に沿った作品が展示されていて、長顔でちょいと首を傾げた肖像画が特徴的なモディリアーニも2点ほどありました。
エントランスを入って直ぐ迎えてくれる青と緑で描かれた壁画と、白い彫刻、天井まで行き着きそうな窓は一見の価値があります。
ルーアン(Rouen)まで行く事があったら、是非訪ねて下さい。・・・料金もリーズナブルですし。
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