ノルウェー北部、北大西洋に向かって伸びるLofoten(ロフォーテン)群島を橋で繋ぐE10(ヨーロッパ道路10号線)の終着Å(地名です)から折り返して34km、Åへの往路と同じように景色見ながら、車を止めたりしながらゆっくりと1時間。
E10と海岸との間に位置して、白い砂浜が直ぐという素晴らしいロケーションのキャンプ場です。

濃い灰色の重い雲と真っ青が交互に現れる8月初旬のLofoten。
火山の爆発で出来たと思わせる奇怪な山々と複雑な海岸線、鮮やかに塗られた木造建屋が並ぶ漁村。
そこに係留されている短い船体の仕事船は、バイキング末裔たちの大きな体躯では窮屈そうです。
ノルウェーの他の地に比べて、自転車や徒歩の旅行者が多いのが目につきました。
地の果てを漂わせるÅ、駐車場の先の岬の岩場にテントが数点、その岩場にそそられるものもあったのですが、サニタリーは近くに無く、ヨーロッパのキャンプ場のシャワーとトイレに慣らされてしまった身には、辛そうだったのでそそくさとUターンしました。

往路で予め見つけておいたこのキャンプ場に着いた時は、また雲が降りてきていました。
草の状態が良く、白い浜まですぐという開放的なロケーションは素晴らしいのですが、そのロケーションゆえに風が強く、肌寒かったです。
主要なテントサイトには車を乗り入れることは出来ない構成なのですが、一段低い駐車スペースに車を止めて常に強い風が吹いている中で、テントの設営、シャワー、食事といういつもの流れの後で、直ぐ近くの白い砂浜に行ってみると、他に誰もいない海でカイトボード(カイトサーフィン)を楽しんでいる男性がいました。
8月初旬でも暖房されたサニタリー棟には、シャワールーム、トイレはもちろんキッチンとテーブル、椅子も備えられていて、どうしようもなく寒い時は、屋外調理から避難できます。
テントの横に車を駐車出来たら文句なし最高評価の星3つになるのですが、食器洗い場が屋外に無いのもちょっと不便だったので星2つとしました。