Norway(ノルウェー)第三の都市Trondheim(トロンハイム)からE6を北へ439km、Nordkapp(ノールカップ/ノードカップ)へは1200km、北極圏(Arctic Circle/北緯66度33分以北)へは130km程の位置にあるKorgenという町のキャンプ場です。

この日、ルノー・ユーロドライブというシステムで借りたルノー・ラグナ・ワゴンでの走行距離は532km、他の日もそれぐらいの走行距離でした。
ノルウェーの日々は、前日のキャンプ場を朝10時か11時に出て、夜の8時過ぎくらいにその日のキャンプ場にたどり着くパターンでしたから、平均速度50km/hというヨーロッパ大陸らしくない亀の歩みをNordkappへ刻んでいました。
一般道路の制限速度は70kmか80km、車列が出来ることはまれなので、日本よりも一日あたりの移動距離を稼げそうだったのですが、曲がりくねった海岸線の狭い道路、トンネルの中で急な角度で曲がっていたり、景色の良い所で止まってゆっくりしたりしていたので亀の歩みとなりました。
車を使ってスカンジナビア半島をNordkappへ北上するのに最短距離と最短時間が必要だったら、変化に富んで狭い道路が多いノルウェーではなく、単調で広い幅員のスウェーデンの道路を利用するのが良いでしょう。

Korgen Campingにたどり着いたのも夜8時を過ぎていて、川沿いのキャンプ場のメインサイトは珍しく満杯に近い状態だったので、メインサイトから道路を挟んで一段低い川沿いの狭い場所にその日の居場所を見付けました
メインサイトの草はくたびれ気味だったのに対して、川沿いサイトは少し傾斜していたものの草の勢いが良くて満足出来るキャンプ場でした。
しかし、このキャンプ場もスカンジナビア半島らしく収容人数に対するサニタリー設備が、フランス、スペイン、イタリア等の西ヨーロッパに比べて貧弱で、もっとキャンパーが増えたなら行列が出来兼ねない状況でした。
北上するにつれてスーパーマーケットに並ぶ野菜の種類が少なくなり、生命力も弱々しくなって、ヨーロッパ彷徨中の主食の一つだった人参などは柔かくて黒い斑点が出ていました。
南から持ち込んだ、チェコビールやイタリアワインが徐々に減ってしまい節約生活に入らざるを得ませんでした。・・・・ノルウェーで飲んでも大丈夫なアルコール類をどうやって手に入れるのか分からないのです。