スイスの首都Bernの西52km程のLac de Neuchatel(ヌシャテル湖)の北端に位置するNeuchatelから、Vue des Alpes(ヴュ・デ・ザルプ)というスイスアルプスを一望できる峠に登り、そこからLa chaux-de-Fondsに下りて少し東のLa Cibourgという小さな集落にあるキャンプ場で名称もLa Cibourg。

1年中開いているキャンプ場はバンガローだらけで、草の状態はさほど良くなくひな壇状に3段ほどあるテントサイトは、車のすれ違いがやっと出来る程度の幅しかありませんでした。
主要道路から十分に離れているので、夜ともなれば静寂そのものので熟睡できますが、キャンプ場への進入路からあまり離れていないので、夜中の来訪者は歓迎できません。
敷地内では柵に区切られたエリアで山羊やロバ、アヒルなどが飼育されていて彼らを見たり相手をしていれば退屈はしません。
また、陽気そうな小人たちをそこら辺りに置いているのも面白い趣向でした。
サニタリーはテントエリアのすぐ傍に在り、漆喰を綺麗に塗った外壁同様に内部も清潔に保たれ暖房もされていました。
サニタリーの外壁に取り付けられた鉄製のリングは、後輪あるいは前輪を入れて自転車を止めておく為の物で、スイスには同様の物や色々とデザインされた鉄製や木製、丸太をくりぬいた物などがありました。
自転車を十分に尊重してくれるスイスでは、山岳地帯を走るポストバス(郵便バス)の後部パネルに自転車を縦に固定するキャリアが付いていました。

周辺には観光地らしき所が有る訳でもないので、旅の途中で泊まるキャンプ場といった位置づけになると思いますが、周辺の山の標高は余り高くないので(2,000m以下)、オフシーズンにここを拠点としてゆっくりサイクリングするのも面白いと思います。
主要道路脇の緑の農地に着飾った藁製人形が居たりするのが、フランス語圏らしいと言えます。