このキャンプ場、正しくはAu/Donau という名称のようです。
Donau川沿いのキャンプ場は、主要道路から離れていて、立木で区分けされたサイトと区分け無しのフリーサイトに分かれています。
車の侵入を拒む造りのフリーサイトの木立の下には、サイクリストたちがテントを張っていました。

広くはないもののサイトの数は十分にありました。
6月初めというハイシーズンにはまだ間があるという時期にも係わらず、利用者が多いせか草の間から土が見えるというグランドコンディションでした。
6月のオーストリアは雨が降る日も多くても、晴れたら気持ち良い暖かさになるので草(芝)の発育はよさそうなのですが、お客さんが多いと禿げた草が復活する事は難しいのでしょう。
あまり良く無いグランドコンディションにも係わらず、サイトの広さは十分で、数個所のサイトにはベンチとテーブルが置いてあるというありがたさ、サニタリーが綺麗で、時々客船が波を立てながら進むドナウ川とは堤防に仕切られて接しているというロケーションなので星3つを付けました。
Wien(ウィーン)から西にドナウ川に付かず離れず進み、Linzの手前30kmほどにNaam im Machlandがあります。

ドナウ川の堤防沿いには、自転車と歩行者限定の道路が続いている様なので、このキャンプ場を起点にしてサイクリングでドナウを上がったり、下ったりするのも面白いと思います。
1/20万の地図で見てみるとオーストリアだけでもドナウ川沿いのキャンプ場はたくさん有りますから、キャンプ場を一つ一つ辿るという贅沢を何時かはやってみたいです。
ドイツの黒い森を源流に東ヨーロッパをゆったりと西から東に流れ、最後は内海の黒海にドナウデルタを作るという全長2,850 kmのこの川が好きで、機会が有ればドナウ川沿いのキャンプ場を探して泊まるつもりでしたが、このAu Donauが気に入ってしまいハンガリーに行く前と帰りに利用しましたので、ドナウ川沿いキャンプ場探索はまだまだこれからです。