オーストリアのWien近郊の農家が経営するキャンプ場で、中庭付きの母屋の片隅にサニタリーがあり、主要道路からはかなり入った場所なので夜は静かでした。
地図で見るとハプスブルク家の都Wien(ウィーン)が余りにも広く、いくつかの訪れたい場所が離れていそうなので、車ではルートや駐車場を探すのに無駄に時間を取られると判断して、少し離れた町のキャンプ場から鉄道を使ってWienを探訪するつもりでした。
WienからNeulengbachまでは約40km、そこまで離れる気は無かったのですが地図上で手前の町に在ったキャンプ場が見付からずに更に西へと進み見つけたのがFinsterhofというキャンプ場です。
2泊しましたが、初日は雨で2箇所に別れているキャンプサイトの内、上部の立ち木に囲まれたエリアにテントを張って雨を少しでも凌ごうとしました。
夜半に激しくなった雨に対してあまりうまくない目論見だったのですが、翌日はからっと晴れて気持ち良くWienに向かう列車に乗ることが出来ました。
Neulengbach辺りは田舎そのものだったので、無人駅近くの林に車を置くという方法を取ってしまいましたが、安心感が得られる田舎風景とそこに暮らす住民を含めた大丈夫そうな雰囲気を見出す事ができない場所では避けるべき事です。
2泊目は晴れていたので木立のエリアから下に降りて、後ろは麦畑、前は林という開放的なエリアにテントを張りました。
その日に見てきた美術館の作品で印象的なのを思いだしながら、暮れていく麦畑を眺めながら飯食ってビールとイタリアから持ち込んだワインを飲んだ翌日、ヨーロッパで初めてナメクジの襲来をテントのフライシートに受けてしまいました。
ナメクジの襲来は、雨が降った翌々日の少し湿った草のせいかと思っていましたが、7月のTour de Franceで訪れた乾燥しきってひび割れた地面のキャンプ場でも、テントが地面からのわずかな水蒸気を貯めていたせいかナメクジの襲来を受けてしまいまた。
ナメクジからの実害はないものの、這い跡の粘った液はやはり嫌です。
テントサイトからの景色は良いので、雨さえ降らなければゆっくりと過ごしてオーストリアの田園を感じるには最適なキャンプ場です。
雨でも小雨なら十分に楽しめると思います。
このキャンプ場を思い出しながら、1/20万地図を眺めていたらWienの町、A23(高速道路23号線)とドナウ川が交差する処にキャンプ場のマークを見付けました。
又Wienに行く機会には、そのキャンプ場を訪れて平原の町をゆっくりと探訪してみようと思いますが、居心地が良いかどうかは未知数です。
名称 | : | Finsterhof |
場所 | : | Neulengbach |
アクセス | : | Wien;N44 --> Neulengbach |
地図 | : | ViaMichelin, Google maps |
区画 | : | 区画割なし |
地面 | : | 良い草 |
シャワー | : | 温水/0.5Euro |
トイレ | : | 紙あり |
評価 | : | ★★ |
料金 | : | 8Euro |