Rouen(ルーアン)から南西へ55kmの町Saint Georges du Vievre、小さいながら面白そうな町に歩いて数分というロケーションのNormandie(ノルマンディー)のキャンプ場です。
入り口からすぐにレセプションとサニタリーが同居している建物が有り、奥にテントサイトというレイアウトです。

たどり着いたのは、西に傾いた8月の太陽が長い影を造りながらまだまだ強い熱を送ってくる19時頃、日よけのタープを張ってシャワー浴びて、ビールからワインとつなぎながら夕食作成、夕食消費・・・とやっている内に闇が数歩に迫り来るであろう21時になっていました。
真っ暗闇にはならない時期だったので、気持ちのよいキャンプ場に辿り着いた時によくやるように、歩いてすぐの小さな町を探訪しに行くと、どの店も閉まっていて、パン屋、肉屋の窓ガラスが温かい色の街路灯に照らされていました。
小さな町Saint Georges du Vievre、街路灯に照らされた建物たちの白壁、それを縁取ったり切り裂く黒く塗られた木材が魅力的で、100mも歩けば途切れそうな建物たちを眺めながら彷徨いたい欲求を抑え切れませんでした。

キャンプ場の敷地はさほど広くなく、50区画ほどの規模のテントサイトなのですが、適度な高さに切り込まれた木立で分けられた一つ一つの区画は、十分な広さとプライベート空間を保っていて、通路側に向かって僅かに傾斜させた造りは水はけが良さそう、草の状態も良かったです。
サニタリー棟を囲んだレンガ造りの花壇では、白、赤、ピンク……と花が咲き誇っていて、夕食の酔いと魅力的な町を歩いてきた心地よさで、ノルマンディーの冷気が降りてくるまでその花壇を飽きもせずに眺めていました。

彷徨いつつ辿り着いた、好みのキャンプ場、料金も6ユーロ程度とリーズナブル、嬉しくて星3つの最高ランクとしました。
そこまでの彷徨(さまよ)いは無しで、また訪れて評価の検証をしてみたいものです。
いや、場所の記憶があやふやで、彷徨いつつ陽が傾く頃に辿り着くのが自分のパターンでしょう。