フランス印象派の画家Monet(モネ)が何枚も描いたRouen(ルーアン)の大聖堂を見に行った後で、ノルマンディーの海に向かい北上してねぐらを探し見つけたキャンプ場です。

道路から一段高い場所のキャンプ場のサイトは、何段かに分かれていて一番上にレセプションとサニタリーが有りました。
コンパクトなキャンプ場なのですが、段々畑レイアウトなので開放感は十分にあり、好みのキャンプ場です。
到着した時は夕闇迫る頃で、快適そうなテントサイトは埋まっていて、下界との境目になるべき生垣が植わっていない崖っぷちのサイトに落ち着きました。
崖っぷちというロケーションというだけあって、利用した5月初旬、日が落ちてからキャンプ場と道路を挟んだ向かいの小高い畑の眺めは良く、春の冷気と夏に向かうほのかな暖かさが同居していました。
ノルマンディーのキャンプ場は、公営のCamping Municipalでも一般的に高めの料金で、このキャンプ場も10.04Euro(2004年)と10Euroをほんの少し出ていましたが、眺めの良さと地面が良い草に覆われているのに満足して星2つを付けました。
Rouen(ルーアン)からこのキャンプ場まで71km、車で1時間ほどです。
夏でも冷たい風が吹きすさぶノルマンディーの海岸を辿りながら、時折Rouenなどの内陸部の街を探訪するというプランに良さそうな中継点となります。

Rouenの街では、Monet(モネ)が描いた大聖堂だけでなく、Musee des Beaux-Artsと表記される美術館も魅力的です。
印象派の作品にどうしても目が行ってしまいますが、時間軸に沿った展示作品にはカラバッジョ、ベラスケスなどのフランス以外の作家や彼ら以前の作品、コンテンポラリー・アート、タペストリーなども展示してあり、さらっと美術史を辿るのに適した美術館です。
美術館は古(いにしえ)の建物、いくつもの小部屋に分かれて作品を展示しているというヨーロッパの美術館のステレオ・タイプそのもののRouenのMusee des Beaux-Arts、静かでゆったりと時間を使いました。