Lourdes(ルルド)には市街地とその周辺を含めて10以上のキャンプ場があり、安宿はそれ以上の数があります。
Tour de Franceのステージ・ゴールがその周辺の山岳に設定されていても、Lourdesまで来れば屋根とベッドに低コストでありつけると聞きました。
カトリック教会の巡礼地としても世界的に有名な「ルルドの泉」が在る町なので、安宿が多いようです。
このLa Posteは町の中の小さなキャンプ場ですが、中心から少し離れていて昼間でも静か、町の中心までは徒歩範囲、建物と建物の間にある入口のゲートは夜に閉まっていて安全はある程度確保されている、街角にはLa Posteまでの標識が有るのでさして苦労せずに辿り着ける、と文句なしのロケーションです。
しかし、街中というロケーションは常にキャンパーを魅き付けるようで、テントを固定するためのペグはハンマーで叩き込まないと刺さらないという、フランスのキャンプ場としては地面の状態は最悪でした。
ペグの打ち込みをイタリア北部のキャンプ場で拾ったペンチで試みていると、隣のイタリア人家族がハンマーを差し出してくれましたが、ペンチで打ってみた感じではハンマーで気合い入れて深く打ち込もうとするとペグが曲がってしまいそうなので、イタリア人のハンマーはお断りしました。
四方を建物で囲まれたキャンプサイトなので風の影響はあまり受けなくて済み、軽く差し込んだペグと中に放りこんだ荷物で、街中から夜半に帰って来てもテントの自然移動はありませんでした。
硬い地面、サイトの狭さから普段なら避けてしまうキャンプ場なのですが、Lourdes(ルルド)での夕食をTour de Franceで出会った日本人数人と約束していたのと、その首謀者である小河原氏の定宿?のキャンプ場と本人に聞いていたので、ここに落ち着きました。
ピレネーの山岳ステージが終わり、いつものゴール手前3kmの定位置からロードレーサーと車を駆使してLourdesの町に戻り、受付を終えてテントを張り有料のシャワーを浴び終えた頃に小河原氏と五味渕氏が自転車で到着。
町の中心まで歩いて行き、そこでもう2人と合流してアラブ圏発祥の料理、クスクスを食べにとあるレストランへ。
初めて食べたクスクスは、アルコールコンロで暖められた土鍋に煮込んだ肉類(たぶん羊)が載せられ出て来て、1mm程の粒状に加工し水分で何倍かにふやかされ別の皿に山盛りになったクスクスというデュラム小麦から造られたパスタ一族を小皿に取り分けたやつに、煮込んだ肉類を混ぜて食べるというもので、ボリューム満点でとても美味しかったです。
レストラン・オーナーの母国の赤ワインも飲みましたが、私のステレオタイプのフランス赤ワインとは違ってタンニンが少く甘味が感じられたものの羊肉とソーセージ、クスクスとのマッチングが面白かったです。
アラブ圏のクスクスとワイン、アルコール飲料が禁止されている国での取り合わせではありえなさそうですが、古代ローマ人が征服しやがてイスラム教徒がやって来てイスラム教が広まった北アフリカ沿岸国では、ワインを古代から造り始めてイスラム圏に組み込まれてからも途切れることもなく造られていたらしいので、その辺りがレストラン・オーナーの母国だったのでしょう。
誰かの手で押さえられた土鍋の手前の容器に入った白や茶色いなんだったか忘れてしまった物も混ぜて食べました。
皿に汁気が無くなったら、左側に在る焼物の容器から汁物を補給していた様にも思いますが、定かではありません。
楽しい夕食の後、夜中の24時くらいに帰ったキャンプ場はひっそりと静まり返っていて、その住人たちのマナーは申し分ありませんでした。
建て込み具合、地面の硬さからは星無しの評価なのですが、気分の良さで星1つを奮発しました。
名称 | : | la Poste |
場所 | : | Lourdes |
アクセス | : | Pau;N117 --> D940 --> Lourdes |
地図 | : | ViaMichelin, Google maps |
区画 | : | 区画割なし |
地面 | : | 固い土 |
シャワー | : | 温水/有料 |
トイレ | : | 紙? |
評価 | : | ★ |
料金 | : | 6.1Euro |