イタリアで、古代から歴史をくぐり抜けてきた町が殆どそうであるように、丘の上に広がるPerugia(ペルージャ)は14世紀からの大学と外国人大学が在り、歴史的建造物の間を縫う小路は学生たちと観光客の行き来が絶えることはありませんでした。
Perugiaの近くで通年営業か、晩秋まで営業しているキャンプ場を探して辿り着いたそこは、「外れ」でした。
Perugiaから西へ向かうSS75bisから分かれて、小道を丘の上に登りつめた辺りにあるParadis d'Eteというキャンプ場は、林間で日当たりが悪く、雛壇状で狭いテントエリアのグラウンドは硬い土、翌朝は雨、限りなく最悪に近かかったです。
手前にもう一つのキャンプ場があり、小道から見ると何となく良さそうでしたが既に閉鎖されていました。
Paradis d'Eteでの救いはトイレの紙、手拭き用の紙、暖かいシャワー、誰かが置いて行ったであろう石鹸でした。
そして、キャンプ場に備え付けのバーベキューかまど?でそこら辺りの小枝で暖を取りながら、唯一の同宿人である2つ上の段にテントを張っていたスイス人と、私のインチキ英語で楽しく話しが出来た事も救いでした。
スイス人曰く、「昨晩は、4人だった。」「白ブドウ食べるか?」「ベストフレンドが居るモロッコは、野外生活が楽しい。」「「ギリシャは良いけれど、キャンプ場の設備は良くない。」「この近くのGubbio(グッビオ)は良かった。」「あ、塩あった、誰か置いていったのか、これに掛けよう。」「明日、ここを出てローマ近くまで行って海で泳ぐ。」「スイス人、寒さに強い。」
そのスイス人から貰ったハサミ、閑散期のキャンプ場で東洋人に出会って、思わずプレゼントしてやろうとなったのでしょうか。
切れの良いハサミで、翌年のヨーロッパでも重宝しました。
ヨーロッパの晩秋、キャンプ場には、夏のバカンス客とは一味違った人種が棲息するようです。
星なしの評価を付けたキャンプ場ですが、不思議で楽しい出会いは有るのです。
名称 | : | Paradis d'Ete |
場所 | : | Colle della Trinita, Perugia(Umbria州) |
アクセス | : | Perugia;SS75bis -->西へ |
地図 | : | ViaMichelin...この辺り。 |
区画 | : | 区画割なし |
地面 | : | 木陰多い、硬い土 |
シャワー | : | 温水/無料 |
トイレ | : | 紙あり |
評価 | : | |
料金 | : | 12Euro |