中世の町並みが残っているフランス・チーズのAOC(原産地統制呼称、原産地呼称統制)産地のSalers(サレール)の入口にあるCamping a la Ferme(農家が経営するキャンプ場)は、高い立木で囲まれていますが、広くて区画割は有りませんので日当りが良く開放的です。
中央高地で行われた2008年のTour de France第7ステージ、ゴールのAurillac手前42kmに在るカテゴリー2級の山岳Pas de Peyrol(Puy Mary)を自転車で訪れるのに20kmほどという便利な場所にそのキャンプ場を見付けました。
このキャンプ場から町を挟んで反対側のPas de Peyrol(Puy Mary)寄りにCamping Municipal(公営キャンプ場)があるのですが、外から見ると区画割の立木の背が高くて開放感があまりよろしくなさそうでしたし、混み合っている様子だったのでそこは敬遠しました。
AurillacからD922(地方道路922号線)を北へ36km、D680に分岐してPas de Peyrol(Puy Mary)に向かい8km
Salersの500mほど手前を右側に入って直ぐにあるのですが、看板が控えめ過ぎてキャンプ場らしき広いスペースを見付けながらもちょっと不安になり、小さな草刈機に乗って作業していたおじさんにレセプションの場所を聞きました。
入口からかなり離れたキャンプ場の奥にレセプションとサニタリーを兼ねた建物が在りますが、ちょうどその時には人気が無く、あらかじめおじさんに聞いていた様に更に奥の出口から出て直ぐの大きな農家のドアをノックして、利用したい旨を管理人の小母さんに告げてからチェックインしました。
この年、雨が多かった為か少し凸凹がある広い敷地は、一列の立木で大きく2つに区切られています。
両端の立木と真ん中の立木沿に十分な間隔のテントの列、谷越しに山並みを眺める事ができる南側にもテントスペース、広い敷地にテント列は4つのみという非常に贅沢な空間、Tour de France第7ステージの前夜と終わってからの夜、周りのテントで休暇を過ごすフランス人をぼんやり眺めながらゆったりと過ごす事が出来ました。
慌ただしい筈のツール(Tour de France)追いかけ中であるにもかかわらずゆったりと気持ち良く過ごせたのと、Pas de Peyrol(Puy Mary)へ至るルートの勾配の厳しさ、周辺の景色が柔かな線で構成されているのに惹かれて、サイクリングすべくその年に再訪し6日間滞在しました。
しかし、6日間で雨が降らなかった日は無いに等しく、大丈夫そうな日にSalersの南側の谷に降りてD35を辿ってPas de Peyrol(1588m)を目指したのですが、D680に合流するCol de Neronne(1242m)目前で雨が降り始め、Pas de PeyrolはあきらめてD680をSalersへと寒さに身を震わしながら引返しました。
8月でも、雨に降られたら大変です。
キャンプ場のロケーション、良い草に覆われた広い敷地、ゆったりとした雰囲気、5Euroという安さ、魅力的な中世の小さな町Salersへの近さなどで星3つという最高評価を付けました。
ワインだけではなく、チーズにもAOC(アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ)認証がある事は、Salersへ至る道すじの看板で初めて知りました。
Salers(サレール)が属するCantal(カンタル)県で造られるチーズにも、Salersと同じようにAOC認証があります。
・・・・・どちらのチーズも残念ながら、食べた事はないのですが、それを生み出す角が曲がっている牛たちには出会いました。
フランスでは、いろんな農産物にAOC認証があるようです。
AOC --> wikipedia
名称 | : | Camping a la Ferme |
場所 | : | Salers |
アクセス | : |
Aurillac;D922;Mauriac方向; --> D680 --> Salers Clermont-Ferrand;D941;Bordeaux方向 --> D942 --> D2089 --> D922 --> Mauriac --> D680 --> Salers |
地図 | : | ViaMichelin, Google maps |
区画 | : | 区画割なし |
地面 | : | 凸凹少し、良い草 |
シャワー | : | 温水/無料 |
トイレ | : | 紙なし |
評価 | : | ★★★ |
料金 | : | 5Euro(2008年) |