タイムリー/ノットタイムリー
Vol.17
Tour de France 2000


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   Tour de Franceが終って  13 Aug. 2000
Commesso  20 July 200011eetape まで  13 July 2000
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13 Aug. 2000
Tour de Franceが終って
ツールがいつ終ったんだか、分からないくらい経ちました。
今年はTour de FranceそのものをTV画像で見るより、主音声で流れていた解説の主達の方に関心が向いていました。
冬の飯場で酒太りした「キョンシー三浦」。
夜中の工事現場で働きながら昼間はちゃんとハードなトレーニングをしていた話は、どこかで聞いていました。
さすが、キョンシー!飯場で太るとは。
家財道具売っぱらって、嫁さん置いてヨーロッパへ走りに行くなんて..........馬力もあるけど、精神的な馬力も半端じゃあないです。
嫁さんの指輪も質に入れたとか、売ったとか........これは朧ろな記憶、多分そんな事はないでしょう?
スギノ時代のヨーロッパ遠征では、彼の地に勇名を轟かしたとか。
まだまだ、現役で軟弱輩達に活を入れている様です。

その三浦氏と市川氏が「10年前よりレベル落ちてるよ。」と言っていました。
もちろん日本のレースシーンです。
確かに、日本でもシーズン中はレースが適度に散りばめられています。その中でのレベルは上がっているでしょう?
しかし、日本独自の「やり方」、「走り方」、「駆け引き」etc.から抜けでてないような気がします。これはあくまでも、外から見た「感じ」です。
はみ出しかけた何人かは、「無謀な逃げ」に代表される、いろんな行動を起こしているようです。チームとしての動きを明確に表し始めた、メジャーでないチームも出てきているでしょう。
しかしCSでグランツールを全て流すようになった今、そのレース運び、逃げ方、勝ち方を学んだTV画面のこちらでは、日本のレースはいずれ物足らなくなるでしょう。
本場で通用しないまでも、その足掛かりを得るようなチームをヨーロッパに毎年送る事が出来たら楽しいでしょう。いずれは、グランツールにもという夢が見れます。
大門氏の日本舗道チームが、その方向でやってくれているだろうと期待しています。
スポーツに限らず、本場に行かなきゃあ駄目ですよ。スキル、スピリッツを身に付けなきゃあ。

Tour de France は、まだ終ってないようです。
自転車レースで宿命的な「ドーピング」問題です。
インフォチクリズモ8月8日
読売新聞(8月10日)(image 45kB)
さて、これからどうなる事か。

オリンピックの影響で、エースたちの気合いの入った走りが期待できそうにないVuelta a Espanaを見に行きます。
3日間は列車でのんびりと?観光地めぐり。9月3日の個人TT(Barcelona)から見るつもりです。
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20 July 2000
Commesso
親分Cipollini が怪我で出場できず、エースLaurent Dufaux が不調のままTour de Franceから去って、空中分解寸前?いやしちゃったかな...............Saeco-Valli & Valli チームのSalvatore Commesso が山岳で目立ちます。
Galibier峠で逃げの集団に入っていたし、次の登りでは単独の逃げをかましていました。
去年のようにイタリアチャンピオンジャージを纏ってはないのですが、そのトリコロールカラーの目印がなくても、幅広短躯で彼とすぐ分かります。
他の山岳ステージでも中盤で、去年のPiccoli(Ita/Lampre)に比類する目立ち方です。
Piccoliには短躯では負けないものの、あんな幅広、重量級でよく山を登れるものだと感心しちゃいます。
ごり押し、力任せの様に見えますし、ペダリングも美しいとはいい難いですし、ある日に突然山岳が駄目になっちゃうかも?
でも、テンション高いイタリア人の中でもひと際テンション高そうですから、あと数年はしぶとく山岳の前半から中盤でいけるかもしれないですね。
イタリアの「中盤目立ちがり屋」の新人登場です。
彼がグランツールを制する確率は一桁台以下だと思いますから、逃げを打ちまくって、テレビに写って愛敬振りまいて、完走目指していただきましょう。そうすれば、去年のようにステージ優勝のチャンスも転がり込んでくるでしょう。
イタリアチャンピオンジャージを得た1999年の国内選手権では、選手間の「仁義」を破ったらしいという話も聞こえて来てました。
どんな手を使ったのか、使わなかったのか野次馬としては興味あります。
それにしても、横にも前後にも幅ありますねえ。

現イタリアチャンピオン、Mapeiのエースナンバー付けたBartoli、リタイアしちゃいましたねえ。
Tour de Franceのエースは、彼にとって荷が重過ぎたのでしょうか。
Tonkov が駄目そうでステージレースのエースを持たないMapeiチームは、Tour de Franceで空中分解しちゃったようです。
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13 July 2000
11eetape まで
Tour de France ってやっぱりねえ..........第10ステージでやっと山岳が始まりですから、何とも退屈でした。
市川、白戸両氏がCS放送に出てこなかったら、もっと退屈だったでしょう。
このコンビは、いいですね。マニアックな白戸氏、マニアックさに応じられる市川氏。
市川氏のヨーロッパ・プロロード選手としての経験に基づいた考え、彼が身を持って得たヨーロッパプロロード界の常識を惜しげもなく話してくれます。
選手、監督、レースディレクター、観客というTour de Franceを構成するエレメントそれぞれに立ったコメントに、「そうだ、そうだ」「そうかなぁ」「え、そうだったの」とリアクションしてしまいます。
「私が得たものは、この本の中にあります。買ってよ。」という商人とは明らかにスタンスが違いますねえ。

観客がTour de Franceの時だけのみでなく、また走りに行きたいと思わない様なところを選手に走らせてもしょうがない。というコメントがありました。
Giro d'Italiaの山岳コースは、Tour de France以上に厳しいですが、自転車で「走って」みたい景色が展開します。
ところが、Tour de France 第12ステージのMont Ventoux「死の山」、今まで見た映像からは、走ってみようと言う気を起こさせないですね。
当日、観客はそれなりに鈴なりになるでしょうが、あの石だらけで日陰があるんかいな?という景色は、うんざりですね。
自分が、Tour de Franceを見に行ってるとして、Mont Ventoux まで上がるか?
水3リットルと巨大な日傘持ってなら行ってもいいかなと......徒歩だろうから、足元が焼け付きそう。.........50%の確率で、そこら辺りの観光に1日を潰すでしょうね。
でも、そういう酷いステージを見てみたいという「恐いもの見たさ」で行っちゃうかもしれません。体調次第ですね。

第12ステージ Mont Ventoux はどうななっちゃうんでしょうか、「タフな」状況が好きなArmstrong がまた行っちゃうんでしょうか、天才Pantani が起死回生のアタックを掛けるのか、Ullrich が誰かにくっつき虫で「タフな」ステージをしのぐのか...........興味津津です。
第10ステージのような、いやそれ以上に「タフな」ステージを異常とも思える足の回転を持つArmstrong が取っちゃうでしょうね。市川氏いわく「110回転くらい、ピストの選手の様。」な足ですから。

Pantani は、早々と「2位を目指す」そうです。infociclismo-11july
そんなこと言わずに、切れ味抜群のアタックを見せて下さいよ。あんた、天才だから。
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