原典:Frank Gonzalez infociclismo
翻訳:Togo Mikio Frank Gonzalez氏と東郷幹男氏に感謝します。 |
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インフォチクリズモ 7月11日 http://www.infociclismo.com ツール公式ウェッブサイト: http://www.letour.fr/
7月1-23日 ツールドフランス
US ポスタルサービスサイクリングチームの最新情報は :http://www.uspsprocycling.com
ステージ 11:
Hautacam の登りを終え、消化ステージとなった Bigorre と Revel 間218kmのステージは、オランダの Erik Dekker (Rabobank) がステージ優勝した。
この日主役を演じたのは、翌日に休息日を控え、攻撃を仕掛けた選手達だった。
Dekker とコロンビアの Santiago Botero (Kelme) がスタート直後、15km地点で 攻撃を仕掛け、集団を抜け出した。
集団は静観を決め込みこの2選手の逃げを許 し、158km地点で最大のタイム差は15分にまで広がる。
Dekker と Botero は集団 が彼等の冒険に関心を払わないことを理解しており、お互いに優勝を賭けて争う Revel 迄一致協力して働いた。
残り20km地点で、Rabobank がリードしているチームランキングの上昇を目論む Banesto が集団の前に出て追い始めるように見えた。
この引きが2選手のリード を縮めはしたが、彼等のゴール勝負を脅かす程ではなかった。
Saint Ferreol で、 Botero が一緒に逃げた仲間を置き去りにしようとしたが、登りの小さな障害に よって、Dekker から逃げることはできなかった。
Botero は Dekker がスピード のある選手である事を良く理解しており、全ての機会を失ったのを悟った。
Botero は前に出て、Dekker を警戒して走ったが、ゴールの数m手前でこのオランダ選手 は攻撃を仕掛け、このコロンビア選手を置き去りにして今年のツール2ステージ 目の優勝をさらった。
Armstrong はマイヨジョーヌを守っている。
優勝者:
Dekker (Rabobank) は自分の勝利について語った。:
"前もってこれが 簡単か難しいか解らなかった。
一人は全くツールの時間とは関係ない。
前回も同 じ様な状況だったが、もっと選手達がいた。
あのような状態になった時、そこに はもっと選手がいて、追うべき車輪がもっとあった。
一対一の対決はもっと複雑 になることもある。
Botero は素晴らしい逃げ仲間だった。
利害が一致して、完 全に調和して走り、レース終盤で15分差のリードができてから我々はステージ優 勝の事を考えた。"
ツール情報:
Marco Pantani 第10ステージの Armstrong の走りについて述べる。:
"昨日私が目撃した Armstrong の走りは、今迄の私の自転車人生の中で遭遇した 事の無いほど凄いものだった。
彼のスピードは信じ難い程で、付いて行けなかっ た。
これから2位を目指して闘う積もりだ。"ステージ 11, Baneres de Birorre 〜 Revel, 218 km: 1. Erik Dekker (NED/Rabobank) 5:05:47 2. Santiago Botero (COL/Kelme) s.t. 3. Rik Verbrugghe (BEL/Lotto) at 4:51 4. David Millar (GBR/Cofidis) at 4:51 5. Francisco Mancebo (ESP/Banesto) at 4:51 6. Alexandre Vinokourov (KZK/Telekom) at 4:51 7. David Etxebarria (SPA/Once) at 4:51 8. Mario Aerts (BEL/Lotto) at 4:51 9. Michele Bartoli (ITA/Mapei) at 4:51 10. Erik Zabel (GER/Telekom) at 5:05 11. Geert Verheyen (BEL/Lotto) at 5:05 12. Nico Mattan (BEL/Cofidis) at 5:05 13. Francois Simon (FRA/Bon Jour) at 5:05 14. Michael Blaudzun (DIN/MemoryCard) at 5:05 15. Fred Rodriguez (USA/Mapei) at 5:05 16. Christophe Moreau (FRA/Festina) at 5:05 17. Fabrice Gougot (FRA/Credit Agricole) at 5:05 18. Richard Virenque (FRA/Polti) at 5:05 19. Kurt Van de Wouwer (BEL/Lotto) at 5:05 20. Bobby Julich (USA/Credit Agricole) at 5:05 総合成績: 1. Lance Armstrong (USA/US Postal) 39:24:30 2. Jan Ullrich (GER/Telekom) at 4:14 3. Christophe Moreau (FRA/Festina) 5:10 4. Marc Wauters (BEL/Rabobank) 5:18 5. Peter Luttenberger (AUT/ONCE) 5:21 6. Joseba Beloki (SPA/Festina) 5:23 7. Manuel Beltran (SPA/Mapei) 5:44 8. Javier Otxoa (SPA/Kelme) 6:13 9. Jose Maria Jimenez (SPA/Banesto) 6:21 10. Angel Casero (SPA/Festina) 6:55 11. Richard Virenque (FRA/Polti) 6:59 12. Michele Bartoli (ITA/Mapei) 7:09 13. Abraham Olano (SPA/ONCE) 7:15 14. Alex Zuelle (SWI/Banesto) 7:22 15. Roberto Heras (SPA/Kelme) 7:33 16. Michael Boogerd (NED/Rabobank) 7:33 17. Fernando Escartin (SPA/Kelme) 7:34 18. Laurent Jalabert (FRA/ONCE) 8:01 19. Francisco Mancebo (SPA/Banesto) 8:07 20. Daniele Nardello (ITA/Mapei) 8:48 ステージ: (M)=山岳ステージ (MF)=山頂ゴール (ITT)=個人タイムトライアル (TTT)=チームタイムトライアル 7月, ステージ: コース, 距離 1, 1: Futuroscope-Futuroscope, 16.5 km (ITT) (Millar/Millar) 2, 2: Futuroscope-Loudun, 194 km (Steels/Millar) 3, 3: Loudun-Nantes, 161.5 km (Steels/Millar) 4, 4: Nantes-Saint Nazaire, 70 km (TTT) (ONCE/L. Jalabert) 5, 5: Vannes-Vitre, 202 km (Wust/L. Jalabert) 6, 6: Vitre-Tours, 198.5 km (Van Bon/Elli) 7, 7: Tours-Limoges, 205.5 km (Agnolutto/Elli) 8, 8: Limoges-Villeneuve sur Lot, 203.5 km (Dekker/Elli) 9, 9: Agen-Dax, 181 km (Bettini/Elli) 10, 10: Dax-Lourdes Hautacam, 205 km (MF) (Otxoa/Armstrong) 11, 11: Bagneres de Bigorre-Revel, 218.5 km (Dekker/Armstrong) 12, 休息日 13, 12: Carpentras-Mont Ventoux, 149 km (MF) 14, 13: Avignon-Draguignan, 185.5 km 15, 14: Draguignan-Briancon, 249.5 km (M) 16, 15: Briancon-Courchevel, 173.5 km (MF) 17, 休息日 18, 16: Courchevel-Morzine, 196.5 km (M) 19, 17: Evian Bains-Lausanne (SWI), 155 km (M) 20, 18: Laussane-Friburg (GER), 246.5 km 21, 19: Frigurg-Mulhouse, 58.5 km (ITT) 22, 20: Belfort-Troyes, 254.5 km 23, 21: Paris-Champs Elysses, Paris, 138 kmhttp://www.uspsprocycling.com
US ポスタルサイクリングチームウェッブサイトより引用: ステージ 10 - 7月10日
ツール日記:
DAX - LOURDES-HAUTACAM, 205km
Dan Osipow のツール実況報告丁度一年前のツールドフランスのこの日、ほとんど同じ様な状況、そしてやり方 で Lance Armstrong はレースを支配し、そして今日もまたツールドフランスの 決戦の火蓋を切った。
* ステージ優勝者 Kelme の Javier Otxoa は、この登りの麓で Armstrong の集 団に約9分差を保っていたにも関わらず、ゴール時点では42秒差で辛うじて勝っ た。
今日の登り、伝説に残る強さと力を証明した Armstrong は、 Dax から Lourdes-Hautacam 205kmの第10ステージの最後の登りを、文字通り飛 ぶ様に駆け登り、このステージ2位でゴールしてマイヨジョーヌに身を包んだ。
Armstrong は、Telekom の Jan Ullrich に4分14秒、そして Festina の Christophe Moreau に5分10秒の差をつけている。
その他のレース前の優勝候補達は、全てこ の Hautacam への13.5kmの登りで、Armstrong に置き去りにされ、1999年と同じ 様な順位に収まっている。
Polti の Richard Virenque は6分59秒差の11位、昨 年2位 Banesto の Alex Zulle は7分22秒差の総合13位。昨年3位 Kelme の Fernando Escartin は7分34秒差の17位、Mercatone Uno の Marco Pantani は10分34秒差 で25位。この山岳ステージ1日で、Armstrong を含め全ての出走選手が"本当"の ツールが始まったと語った。
元ツールドフランス優勝者 Ullrich と Pantani と共に Armstrong は、追 走集団を形成し、そこから最初に Pantani が攻撃を炸裂させた。
しかし、Armstrong はこの伊選手のペースアップに反応し、そのまま追い抜いた。
残り7km地点で、 彼は Virenque を含む小集団を捕まえ、バイクのようなペースで抜き去った。
Armstrong の前にはただ一人、単独の Otxoa がいたが、500mにつき1分を失って おり、残り3kmでは Armstrong がゴール迄にこのスペイン選手を捕まえそうな状 況だった。
結局 Armstrong は42秒差で、このステージの優勝を逃したが、大き な意味で多くの勝利を獲得したといえる。* Otxoa がゴールラインを割った時、Hautacam の頂上に陣取っていた報道関係 者から心からの拍手喝采が上がった。
Armstrong が怒涛の如く最終コーナーを立 ち上って来た時、同じグループから呆れ返ったような笑いが漏れた。* この日の朝のサインで、Armstrong は演壇の後ろに上手く隠れて潜り込んだ。
しかし、彼の名前が演壇で呼び上げられた後は、観客が集まり始めたので素早く 階段を下りて早足でチームのバスに戻ってきた。
雨にも関わらず、Armstrong は 笑いながらこの様に言った。"今日は伝説の日だ、伝説の。"
本当に伝説だった。* "誰もが Pantani の攻撃を待ち望んでいた。" と後で Armstrong は語った。
"彼が攻撃した時、Zulle と私は彼を追い、そしてレースが本当に始まったと思 った。長いレースだ。;
3週間の、これが山岳の最初のステージだし、今年は沢 山の山岳があるのを承知しているー Ventoux, Courchevel。
厳しい Tour de France だ。
昨年最後にはピレネーで私は苦しんだ。何も当にならない事を学んだんだ。"* "Aubisque (の登り)でレースの重要局面に入ったのは大した事ではないと考え る。" と Armstrong は続ける。
"この逃げ集団は登りの早くから集団を抜け出し、 これ以降私にはチームメイトが全くいなかった。
Ullrich には (チームメイトの Giuseppe) Guerini がいたし、Pantani は待っているようで、この集団は1分、 1分半、2分と離れていった。
私はやるべき事が思いつかなかった。
実際私の選択 肢といえば待つ事だけだった。
あの状況は私にとって少し冒険だったが、Hautacam で彼等に2分以上のギャップを与えるのは大きすぎると思ったので、あそこから 追走を始めるべきだと考えた。
全ての選手が Pantani の攻撃を待っているよう に見えたし、案の定彼は攻撃を仕掛け、私は本当に大詰めが始まったと思った。"* 彼が昨年よりも強いのではないかと質問された時、Armstrong はこう答えた。
"ツールの前にニース周辺の登りで走ったテストライドでは、私は昨年よりも速 かったと言える。
しかし、調子は何とも興味深い。それはゆっくりとやって来て、 素早く過ぎ去る。
だから私はあのような悪天候下の厳しい走りによって蝋燭の灯 明が燃え尽きる事の無いように気をつけなければならない。
私にも解らないが、 とても力が漲っている。"* 一週間の暫しの沈黙に続いて、"旧知の" Armstrong がステージ後の記者会見 に戻ってきた。
清々しく、ユーモアがあり、カリスマ的な存在。
少しの質問に答 えた後、彼はジャケットのジッパーを上げ、前に乗り出して "後は?" と言った。
誰も答えないのを聞いた彼は、"あなた方は寛大だ!" と応えた。* 今日のステージ9分59秒遅れの75位でゴールした Zulle は、今日のステージの 前この様な心境だった。
"窮地に立たされているね。しかし、私が何時も言って いる通り、ツールは最後の週で決まると思う。
昨年の最後の週、Armstrong は私 だけをマークすれば良かった。
今年は、Pantani と Ullrich もいる。
彼は全て の攻撃に反応しなければならなくなる。"* 次の9日間で5つの山岳ステージがあり、選手達が走る登りの距離は全333km。
今日選手達は43kmを登った。
7月13日のステージ12は42km、7月15日のステージ14 は105.3km、7月16日のステージ15は79k、そして7月18日のステージ16は57.3kmを 登る。* 2年連続して Jonathan Vaughters はツールで落車して棄権。
昨年 Vaughters は Passage du Gois の落車の犠牲者の一人となったが、今日は第1カテゴリー Col de Marie-Blanque の下りで落車した。* 今日の新聞紙 Sud Ouest のヘッドラインは - "Les regards sur Armstrong" 全てが Armstrong に注目していた。
* 今日前半の主役は誰だったか? - 一人だけ挙げるとすれば、その名は Jacky Durand。
- Lourdes-Hautacam の Dan Osipow, 7月10日 ステージ 10, ツールドフランス 1. Javier Otxoa, Kelme - 205 kms in 6:09:32 2. Lance Armstrong, USPS - at 0:42 3. Jose Maria Jimenez, Banesto - at 1:13 4. Richard Virenque, Polti - at 1:57 5. Manuel Beltran, Mapei - s.t. *** 39. Tyler Hamilton, USPS - at 12:02 68. Viatcheslav Ekimov, USPS - at 25:44 69. Cedric Vasseur, USPS - s.t. 71. Kevin Livingston, USPS - s.t. 72. George Hincapie, USPS - s.t. 80. Steffen Kjaergaard, USPS - at 27:27 89. Benoit Joachim, USPS - at 31:59 144. Frankie Andreu, USPS - at 36:33 総合順位 1. Armstrong - 39:24:30 2. Jan Ullrich, Telekom - at 4:14 3. Christophe Moreau, Festina - at 5:10 4. Marc Wauters, Rabobank - at 5:18 5. Peter Luttenberger, ONCE at 5:21 *** 30. Hamilton - at 12:13 62. Livingston - at 26:18 63. Hincapie - at 26:23 64. Ekimov - at 27:15 80. Vasseur - at 31:19 106. Kjaergaard - at 36:30 108. Joachim - at 37:36 120. Andreu - at 39:59
ニュース Euskaltel-Euskadi チームは、以下の5選手と契約更改の合意に達した、とチーム 側が報じた。:
EUSKALTEL 5人の選手と再契約:
Gorka Gerrikagoitia, Ramontxu Gonzalez Arrieta, Igor Flores, Unai Etxebarria, Iker Flores, as informed today by the team.
Thanks Frank Gonzalez
東郷幹男@東京中野
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