フランス西部の都市Nantes(ナント)から南へ60km。
2003年のTour de Franceを追いかけていて見つけたのですが、普通の旅をしていると見い出す事は無さそうな小さなLes Lucs-sur-Boulogneという町の小さなキャンプ場です。
いつもの様に夕闇が迫る頃に、ミシュランの道路地図に記されたキャンプ場を示す三角印を順番に当たっていて見つけました。
町の中心を通る幹線道路から枝道に入ってすぐの少し低い場所に有り、道路を通る車は少く静かな環境です。
パン屋と小さなスーパーマーケット(SPARだったかな?)もある町の中心へ歩いて数分という買い物にも適しているこの小さなキャンプ場、低い木立で区切られた地面は綺麗な草地に覆われていて、雨が降っていた当日もテントが泥で汚れることは有りませんでした。
Camping Municipalという名称の公設キャンプ場という事もあり、レセプションが開く時間は限られていて、午後と朝の2回それぞれ1時間程です。
レセプションが開いてなければ、「予約札」が刺さっていない気に入った場所にテントを張って区画内に表示されている番号を覚えておき、レセプションが開いた時にその番号を申告します。
キャンプ場の隣には、キャンプ場を包括しているとでも言ってもよさそうな広い公園が有り、公園敷地内の広い池には背の高い木立たちが綺麗な草に覆われた根元からのライトに照らされて何色もの影を落としていました。
幻想的な何色もの影は、いつもの様にビールとワインで夕食を終えた気持ちよい夜を更に気持ちよくしてくれ、霧雨をものともせずに池へ流れ込む小川の小橋を渡って公園の奥へとフラフラと彷徨いました。
最初に訪れてから3週間後に再び訪れて2泊した時に昼間の公園を探索しましたが、なかなかに広くて何人もが思い思いに憩っていました。
公園の一方の端に位置するキャンプ場の反対側には広い駐車場があり、イベントを開いたりしてるであろう小さな現代風の建物もあります。
その建物には、広い公園では貴重なトイレが備わっていました。
ヨーロッパの公園にトイレを期待すると、痛い目に会います。
公園でトイレを見つける、それは幸運というものです。
広い公園でトイレを見出す事が無ければ、脇道の人気の無い木立の下とか草むらで用を足します。
リーズナブルな料金、1つだけのサニタリーのトイレに紙が備えられていて、温かいシャワーもちゃんと出る、いかにもフランスのCamping Municipalらしいこのキャンプ場には星2つを2003年に与えました。
魅惑的な夜の公園を彷徨ってみたいので、機会が有れば再訪します。
猛暑がフランスを襲ってなければ、再訪後には星が3つになっているかもしれません。
猛暑だった2003年の夏は、旅慣れていない人々が犬を連れて来ていて、その糞を始末していないのか何処からか匂って来ていました。
名称 | : | Camping Municipal Le Val de Boulogne |
場所 | : | Les Lucs-sur-Boulogne |
アクセス | : | Nantes;D178 --> D937 --> Les Lucs-sur-Boulogne |
地図 | : | ViaMichelin, Google maps |
区画 | : | 低い木立ちで区画割 |
地面 | : | 良い草 |
シャワー | : | 温水/無料 |
トイレ | : | 紙あり |
評価 | : | ★★ |
料金 | : | 4.95Euro(2003年)、6.35Euro(2011年) |