オランダで行われる春のクラッシックレース、Amstel Gold RaceのゴールCaubergの坂にほど近いSibbeのキャンプ場です。
2004年のAmstel Gold Raceが終わった夕方に見付けてその夜と Liege - Bastogne - Liegeの前後に2泊、4月に合計3泊しました。
同じ年の7月、Tour de Franceのスタート地であるベルギーのLiegeまでの往復が100km程という好条件、Tour de Franceの前とLiegeステージの日に観戦の連れである友人と3泊してしまった気に入ってるキャンプ場、星3つを与えました。

2004年のAmstel Gold Raceは、Caubergの坂を2回通過して3回目がゴールでした。
4月の中旬のその日は曇ったり雨が降ったりの寒い一日で、2回目の通過とゴールを見終ってから坂を降りたValkenburgの町に止めた車に戻り、エアコンの温度設定を上げて近場のキャンプ場を探しました。
地図上には、Valkenburg周辺に複数の三角印が有ったので、車で検索して最初のキャンプ場を示す標識どうりに辿って行き、管理人の住居横のレセプションから奥のテントサイトを見て「あっ、こりゃあ良さそう、ここにしよう。」と迷うことなく決めました。
EU(ヨーロッパ連合)に関する条約であるマーストリヒト条約が締結されMaastricht(マーストリヒト)から辿れば容易にキャンプ場の標識に出会えます。

テントサイトを大きな長方形に分けるために立木が一列に密集していますが、テントサイトの面積が広いので立木の影に一日中覆われることはありません。
大きな長方形に分けられたテントサイトのそれぞれは、2〜3人用テントなら20張りを2列で十分すぎる間隔で設営出来そうなスペースで、その長方形のサイトは3〜4つ有ったと記憶しています。
4月の中旬は、広々とした長方形サイトはまだ稼働していなくて(たぶん草を刈り取っていなかった)、サニタリーを挟んだコンパクトなサイトが供給されていました。
初日の居場所に選んだのは奥のサイト、立木で遮られている隣の農家から鶏が侵入してきたり、もっと奥の空き地で木を燃やしていたので手を炙りに行ったりと初日から楽しませてもらいました。

2回目に泊まったLiege - Bastogne - Liege前後の2泊の1泊目、日中は天気が良くて気持ち良くアルコールと暖かい自作エサを胃袋に流し込み、ちゃんと歯間に糸を通して、ハブラシも使ってから眠りに就いて1時間も経たない浅い眠りを起こしてくれたのが警官、21時頃にその男性警官は9才の子供を見掛けなかった、どこから来たのかレンタカーか、と聴くのでまじめに答えてお帰りしていただきました。
そのうちに寒空にヘリコプターの旋回音が聞こえ始め、それも無くなって静かに眠りに就いて深い眠りのサイクルに入った頃、先ほどの警官が私服の連れと共に再訪してくれて何度も呼びかけて起こしてくれました。
私服の連れは2人、1人は女性でした。
で、再び職務質問、まともな英語も使えない東洋人に丁寧な言葉使いでパスポート、車の中と登録証をチェック、テントの中もチェック、そして取り敢えずは問題無しで、「Have a Nice Holiday」と言ってくれて握手してテントサイトから去って行きました。
行方不明らしい9才の子供には申し訳ないですが、良い経験をさせて貰いました。

近くの街Valkenburgでは何度か世界選手権の会場になった様で、近くは1998年に行われています。
街中のロータリーの真ん中には、ハンドルだけを持ったモニュメントが建てられていて目を奪われ、ロータリーを回る車が途切れたのを狙って近寄りました。
膝の開き具合が、途中のスプリントポイントではない、最後のスプリントを連想します。