チェコの首都プラハ(Praha)を流れるヴルタヴァ川(Vltava)は、ドイツ語でモルダウ川(Moldau)と云い、エルベ川に合流しています。
その中洲に川面と高さがあまり違わないキャンプ場が在る事を友人に聞いていたので、そこに向かったのですが、初めての町でしかも郊外とはいえない場所だったので、車でたどり着くのに苦労しました。

時間が掛かるだろうとは思っていたのですが、中洲への進入道路が分からずにプラハの町をグルグルと回っても分からずに、郊外のショッピングモールでプラハの市街地図を買い求めて仕切り直し。
プラハの南のヴルタヴァ川(Vltava)の西岸で高速道路を降りて、旧市街に向かう幹線道路を約1kmのガソリンスタンド横に中洲への分岐があるので、道路の右端のレーンを走っていないと中洲へは入れません。
中洲には、Caravan Park Yacht Clubの手前(南)にCaravan Campingというキャンプ場があり、そこからのヴルタヴァ川の眺めも良いのですが、客の入りが多くて手狭そうだったのでCaravan Campingは使いませんでした。

チェコのキャンプ場のトイレ個室には鍵が無いと友人から聞いていたのですが、このキャンプ場でそれを体験できました。
ついでに、シャワー室という個室と外界を区切るべきカーテンがありませんでした。
これは困った事だなあとなっちゃいますが、キャンプ場生活が長いとそれなりの対策を考え付くものです。
トイレの個室は扉が開いている所に入り、他人の気配があればドアノブに手を掛ける事で「ご対面」を防ぐことが出来ます。
カーテン無しのシャワールームは、一番奥に入ってその前にある洗面台に衣類などを置いておけば亊無きを得ます。
ちょっとしたカルチャーショックを与えてくれるトイレ個室とシャワールームでしたが、広々とした綺麗な草地でフラットなキャンプサイトは区画分けが無く、キャンプ場と道路を隔てるフェンス越しにヴルタヴァ川を行き交う楽団付きの観光船からの生演奏を聞きながら夕食。
ある夜などは近くで打ち上げているらしい花火も見ることが出来て、充実した生活を送ることができました。

生演奏といえば、プラハの旧市街やカレル橋では毎日、路上演奏者達が色んなジャンルの音楽を演奏していますし、毎夕方から教会やかつての宮殿で小さなコンサートを行っています。
300Koruna(約1600円)程度からの観光客向けと思われるコンサートは、同じ時間帯に数ヶ所で行っているので、込み合うという事はなくて、その会場に行ってチケットを買えるので3日連続で旧市街の色々な歴史的な匂いがする場所に通いました。
音楽が溢れているプラハは、一番好きな町で、「ヨーロッパの町で、何処を勧めますか？」と尋ねられたら、プラハを勧めます。

プラハ(Praha)の旧市街までのルートは、ヴルタヴァ川(Vltava)の中洲にあるキャンプ場から中洲の付け根まで歩いて行き、幹線道路を横切ってLihovarという停留所からバスに乗って、一つ目のSmichovske Nadrazi駅(ViaMichelinではPraha-Smichov)から地下鉄を利用して旧市街までというものでした。
Lihovarという停留所のすぐそばに停止するトラムを使って、旧市街に向かうという方法もあります。
キャンプ場からヴルタヴァ川をSmichovske Nadrazi駅の方へと渡し船があり、キャンプ場のシャワー料金と同じ10Koruna(53円)なので高いと云う訳でもありませんでしたが、地下鉄やバス料金に比べれると割高感があって、毎日1kmほどを歩いて中洲の付け根まで歩いて往復していました。
停留所付近では、バスのチケットを買う事が出来なくて、近くの売店で聞いたらSmichovske Nadrazi駅で買いなさいという事だったので、Smichovske Nadrazi駅までのバスは無賃乗車していました。

バス、トラム、地下鉄の一日券のような割り引チケットが有るかどうかは、キャンプ場のレセプションで聞けばわかったでしょうが、コンパクトな旧市街を歩きまわり、カレル橋を渡ってプラハ城に向かうと云う行動だったので歩いてもさほどに苦にならなくて、割引チケットの有無なんてどうでもよい状況でした。