Asturias(アストリアス)州の山中にFelechosaという小さな町があります。
州都のOviedo(オビエド)から南へA66(高速道路66号線)を24km、そこから東へAS112(アストリアス州の112号線)とAS253をつないで辿ると、Vuelta a Espanaの第14ステージの山頂ゴールPuerto de San Isidoroへと至ります。
その手前の最後の町らしい町がFelechosaです。
以前にもその町に一晩の宿を得たのですが、日暮を過ぎて辿り着いたので町の様子は分かりませんでした。
今年は、日程に余裕を持たせていたので手前の町から宿を探しながらFelechosaに至り、ツーリストインフォメーションで貰った地図で「El Parador」という立派な名前の2つ星ホテルに行きあたりました。
パラドールですよ、恐れを知らないがごとくスペインの国営最高級ホテルの名称を付けてしまった民間のホテルです。
100年程前の建物、高い天井、広いスペースの部屋はバストイレ付、食べ放題の朝食込で25Euro、ワイン1本付きの夕食が15Euro、合計40Euroですから6000〜7000円で昼食も必要の無いくらいに飽食できました。
ユーロ高といっても、やはりスペインの旅はリーズナブルです。
訪れたのは朝夕に寒さを感じる9月中旬、高い天井には越冬を試みているのか蝿が数匹止まっていて、寒さに耐え切れなくなったやつは床に転がっていました。
金曜日から3泊したのですが、最後の夕食は大皿にハムとチョリッソ(辛子入りサラミ)を盛りあわせたアンチパストから出てくるという豪華さ、プリモは貝と大量のカニの身を使ったスープ、セグンドはポテトフライ添えのソティーした肉2切れ、勿論最後のデザート皿もありました。
デザートとセグンドの肉2片以外は、どの皿も残しました。
3皿が安ホテル或はオスタルの標準的夕食でそれを片付けるのがやっとですから、4皿をまともに平らげていたら、やわい私の腹は壊れていたでしょう。
webサイト -> Hotel El Parador