:::: 11 Oct 2004 ::::
Tour de Franceを一緒に行動し、ナビゲーターとキャンプ場選びなどをしてくれていたK氏は、Tour de Franceが終わってからフランス東部を自転車でツーリングしてから一足早く帰国しています。
その彼が、フランスのAlsace地方が良いよというメールをくれたのは、スイスの小さな町Innertkirchenに滞在していた時でした。
その気になって、スイスのBaselから国境を越えて行ってみると、ワイン好きにとっては予想以上に良いところでした。
BaselからStrasbourgに至るこの地域は、Tour de Franceが始まったLiege近くのキャンプ場(オランダ)でK氏と合流する時に車を走らせていたのですが、その時はライン川近くの小さな町を結ぶ地方道路を使いました。
彼が良いよと教えてくれたのは、それよりも西の地域です。
スイスを出る頃から天候が悪くなり、Colmarから少し北のRibeauvilleという小さな町のキャンプ場に4晩滞在し、Route du Vin(ワイン街道)をサイクリングしようと晴れ間を待っていました。
はっきりしない天候の日にRibeauvilleを半日程かけて、うろつきましたが、素晴らしく綺麗な色で壁を塗ったり、アルザスの白ワインを売ったり飲ませたりする店が軒を連ねていました。
そして、アルザスワインの醸造所も幾つかあり、醸造所の外に置いた絞りかすを詰めたプラスチック容器や醸造所から、発酵の初期だろうと思える何とも言えない臭いが道路に漂って来ていました。
Ribeauvilleは、観光客のための町でもあるようです。
晴れ間は出そうに無いけれど、雨は降らないだろうと予想して、ブドウ畑を縫うようにして張り巡らされている自転車マークの標識が掲げられた道路・・・実は舗装された農道・・・を走ってみました。
畑によっては、ブドウの葉っぱが黄色くなっていたり、黒々とした房が地面に落ちていたり、黒ブドウが数列続いた後に白ブドウの列があったり、変化に富んでいました。
そして、収穫の仕方も機械摘みもあれば人海戦術の手摘みもあったりと、色々のようです。
自転車マークの標識に沿って、小さなワイン醸造所が幾つもある小さな町々に立ち寄った後、キャンプ場への帰路は一般道路を使いました。
Route du Vin(ワイン街道)と名付けられた道路は、これも小さなワイン醸造所が幾つもある小さな町々を縫っています。
醸造所のある角に差し掛かる毎に、漂ってくる独特の臭いに酔ってしまいそうです。
飲まなくても酔えそうなんて・・・・何とも言えないです。幸せというか。・・・
Route du Vinは、トラクターの為に存在しているかのように、ブドウ満載のプラスチック容器を積んだ荷車を牽引したトラクターが走り回っていました。
そして、ちょっとした上り坂で、驚いた事にトラクターがトラクターを追い越していました。
・・・・あなたのスピードでは、追い越す前に対向車が来ちゃうよ。と思わず言ってしまいそうでしたが、無事追い越し完了。
・・・高速道路でトラックをトラックが追い越すような「骨肉の争い」を観てしまいました。