:::: 13 Sep. 2003 ::::
フランスでのVuelta a Espana の2日目の第8ステージは、Cauterets をスタートして、Col d'Aspin、Col de Peyresourde、Col de Portillon とピレネー山中のカテゴリー1級の峠を駆け巡ってスペインに戻り、カテゴリー超級のAlto Pla de Beret を2km過ぎてゴールというコース設定でした。
最高地点を少し過ぎてからゴールというのは、いかにもVuelta a Espana らしいです。
Col d'Aspin、Col de Peyresourde は、今年のTour de France でも逆方向に越えていますが、路面にはその2ヶ月ほど前の熱狂の証が、白さが褪せて来たペンキ文字として残っていました。
Col d'Aspin を降りた所に、峠が開いている(通れる)という看板と共にVuelta a Espana のためにD918(道路番号)を13時から16時まで閉鎖しますよ、という予告看板がありました。
・・・・フランスらしいやりかたです。
スペインでのVuelta a Espana は、そんな予告看板を未だ見つけていません。
・・・・たぶん無いのでしょう、町中の道路に駐車禁止の張り紙がある程度です。
スペインで峠を通過するようなコースの場合、1時間前でも逆方向に車は走っています。
タイムリミットになったら、そこら辺りに居る交通警官が脇道か、路側に誘導します。
そして、最後の選手が数台の車両と交通警官の乗ったバイクを引き連れて通過したら、逆方向へ進む車はエンジンが掛かり目的地に向かいます。
最後の選手が引き連れた車両群の最後尾から降りて来たおじさんが、選手たちの進むべき方向を記した矢印看板を固定したビニールテープをカッターナイフで切り取り、看板を回収していきます。
余韻を楽しむ為に、あるいは土産として矢印看板を頂いちゃうなんて事はまず出来ません。
Tour de FranceやGiro d'Italia だったら、通過後の看板は取って下さいとばかりに放置されています。