:: 12 July 2012 ::
Tour de France、第11ステージの超級山岳Col de la Madeleineへ逆走で登りました。
GPMの横断幕を拝み写真を撮っていると、憲兵のオネーさんにバリヤーの外に誘導されそうになりました。
歩いて下るからと言って展望の開けたところまで少し戻り、人影が疎らな峠道をハイスピードで下って来るキャラバンから幾許かの施しをうけました。

昨年に比べると明らかに減ってしまったキャラバンの列が過ぎ去ってから、道路脇の下斜面側の草むらに自転車を置いてのんびりしていると、ベルギーのナンバープレートを付け、Sporzaというステッカーを貼った車が広くもない道に停車して、数人が降りて来ました。
私の苔むした古パーツで組み立てたAMANDAカーボンフレームをしげしげと眺めるドライバー。
カメラマンとインタービューワーが、つかつかと歩み寄ってきて、インタビューしてもいいかとの言葉、怪しい英語で幾つかの質問に答えていると、ドライバーが自転車を持ち上げ始めました。
さて、どうしたものかとそちらの方に行ってみると、インタービューワーが彼は元クロスの世界チャンピオンで有名人だと紹介してくれた。
ベルギーのクロス世界チャンピオンなんて星の数程も居るし、そもそもそちら方面には疎いのですが、彼の経歴上、カンパニョーロのフリクションのバーエンド・コントロールが気になったようで、もう一人の若い細身の選手然とした人物に盛んに説明していました。
その若い彼も有名な選手らしいのですが、名前を聞いても、もちろん判りません。
ベルギーのクロス世界チャンピオンから、ベルギーでプロ選手だった橋川氏とチームメイトだったと教えてくれ、同じくベルギーでプロ選手だった三船氏を知っているかとか聞かれました。
そして、去り際に元世界チャンピオンが「Eat?」と聞いてきて、「Yes」というと、車の中から出してきたのが、サンドイッチ2個とリンゴ、ミネラルウォーター、デザートなどです。
まさかこんな豪華な物の施しを受けるとは思わなかったので、驚いてしまいました。
たぶん、彼の昼食だったのでしょう、後から申し訳ない気持ちになりました
時流から外れたフレームカラーとオールドパーツを付けていると、こんな良い事があるのです。
ちなみに、1個のサンドイッチはハム、もう1個はチーズでした。
美味しかったです、ベルギーへ足を向けて寝ると罰が当たります。