:: 18 Aug. 2011 ::
「すぺいん 風の光る村 百選」という1999年に刊行されたカラー写真を豊富に収録した、ガイドブックというかエッセーを偶然にWebで見つけて、Yahooオークションで手頃な価格で手に入れました。
アンダルシアの白い村を再訪したいと思っていましたので、良いタイミングでした。
刊行当時にスペイン在住の著者がスペイン全土から選んだ100の村、写真を眺めているだけでわくわく、文を読んで更にわくわくさせてくれます。
今年のガイドブックに持って来ました。
「セテニール・デ・ラス・ボデガス」というアンダルシアの小さな村には、「小悪魔の村」というキャプションが付けられていました。
著者とは逆に北から進入、そろそろ道が狭くなるかなという辺りで、車を何かの施設の建設現場の入り口に停めて、白い家たちの間を上がって行くと、両側に家屋があってその上にまた家屋があるアーチ状のトンネルの先に唯一ともいえる広場、そこはやはり小さいとは言え喧躁の世界でした。
広場から、上に上がって行く車、降りてくる車、トンネルを抜けて来る車、抜けたい車。
番号が付いた広い道まで上がって折り返し、車まで戻る途中でトンネルの先のホテルの手前に小路を見つけ、どうしようかと迷っていると、数少ない観光客が入って行くので付いて降りて行きました。
洞窟家屋と云われる岩盤を数メートル掘削して作られた白い家たちが、坂道を下りながら並んでいました。
素晴らしき光景です。
家屋の上と一つの壁に岩盤が存在する設計、夏の熱さと冬の寒さを防いでくれるという事です。
川を挟んだ向かいの道にもオリーブ畑の下に、まさに畑の土が途絶え岩盤となる所に洞窟家屋が並んでいます。
こちらにも、あちらにも、放棄されたり改築中の家屋。
滅び行くのか、再生されるのか、綺麗に観光地化されていないだけにどうなるか気になります。・・・バブルがはじけてるらしいから、変わらないかな。
車を停めた何らかの施設の建築現場は大きな駐車場で、たぶん中断されているのでしょう。