: 5 Sep. 2011 ::
Vuelta a Espanaの2回目の休息日に「すぺいん 風の光る村 百選」をめくって、石の町が近くにあるという事で訪れた小さな村です。
Vuelta a Espana第14ステージがスタートした町Astorgaから5kmほど離れたその村は、行政区分上はAstorgaに入っているようで、Garminのヨーロッパ地図データーに名前が無くてナビにセットする事が出来ませんでした。
村の入り口には広い駐車場があり、観光客が訪れていることを証明していました。
14時頃に着いた事でもありシェスタと重なり、人気のない村を数組の観光客が往来するのみでした。
この村について特筆すべき事は、道路と建物が石と若干の木で造られていて、その統一感とデザインの素晴らしさです。
少し傾斜した土地に造られた村、石畳は真ん中に向かって傾斜して、排水溝となる部分には流れの勢いを阻害しない平石が使われています。
建物側には流した水が排水溝に向かって流れるように小さなうねりを持たせて、行儀よく並んだ小石が使われています。
小石の上は歩きづらく、自然と排水溝を兼ねた真ん中を歩く事となります。
駐車している車は道の中央に向かって傾き、車は排水溝を車体の中央に位置させて走行し、対向車が来たら互いに車体を傾けてすれ違います。
歩行者にとっても、自動車にとっても、不便とも言えるこの石畳は村の建設当時から変わること無く現在に至っているようです。
建物の石は、大きな一枚物を使うわけでもなく、積み重ねた平たい石と石の間はセメント様のもので固めていました。
「すぺいん 風の光る村 百選」によると、ラバを使った運送業で財をなした「ラバ追い」達が造った村という事です。
「カストゥリージョ・デ・ロス・ポルバサレス」名前を覚える事を簡単に放棄してしまった長い名前の村ですが、異彩を放っている風景はずっと記憶に残りそうです。