第3ステージで、補給を受けた新城を撮って以来、もう1人の日本人選手、別府を撮ろうと補給所などで試みていましたが、うまくいきませんでした。
というのも、カテゴリー超級(HC)のCol du Tourmaletでは、ちぎれているだろうという予想に反して、新城とは別の集団ながらも集団の中に埋もれて上がって来たり、アルプスのカテゴリー1級の山岳でも集団の中に居たからです。
やっとものに出来たのが、第20ステージの頂上ゴール、カテゴリー超級のMont Ventoux(モン バントゥ)でした。
グルペットより前を単独でやって来て、後ろから来たPopovych(ポポビッチ)に追いつかれようとしています。
目の前を通り過ぎた後、追いついて並んだPopovychに、Tour de Franceでの完走を讃えるかのように背中をポンと叩かれていました。
新城は、最後のグルペットの最後尾でMont Ventouxを上がって来たので、気付いてからカメラのシャッターを切るまでの時間が短くて、斜め後ろから横顔しか撮れていません。
限りなく最終日に近いという事もあってか、2人共に余裕のあるように見受けられました。

正直言って、彼らが最終日までTour de Franceに残れるとは思わなかったのですが、第9ステージのCol du Tourmaletで集団の中で上がって来たのを見て、スイスの山頂ゴールで終わりかなと思いました。
Annecyでの個人TTで走る姿を見て、もしかしたらMont Ventouxもいけるかな、Parisまで行けるかな、と期待を持たせてくれました。
2人共、ジュニアから段階を経てセレクトされTour de Franceを走っているヨーロッパの選手たちと、ごく普通に肩を並べて走る事が出来る選手であるのを、今年のTour de Franceでは実感させてくれました。