Tour de Franceでの数少ない宿を使った時の朝食、セルフサービスのテーブルの上には水、ジュースと並んで赤ワインのボトルが載っています。
フランスでは、高い宿代と不味い食事にしかありつけない事が、過去の経験でわかっているので、全てキャンプ場を使っていました。
スペインのカタルーニャ地方の小さな町で泊まった1ツ星ホテルのセルフサービスの朝食、スライスしたハムと数種類のサラミ、チーズ、バター、ジャム、切り分けていないパン、フルーツ、ジュースのパック、コーヒーメーカー、沸かした牛乳、コーンフレークがテーブルに並んでいました。・・・・・ここまでは、ごく普通の風景なのですが、昨夜飲んだのと同じ赤ワイン(Tinto/ティント)のボトルを置いてあるのにはびっくりしました。
グラスワインしか夕食に付いてこなかったし、旨いティントだったので、ついつい手が延びそうだったのをなだめて、写真だけにしました。
10年前だったら、少しグラスに注ぎ飲んでいたでしょうけれど、年月というのは恐ろしいもので、いつのまにか我慢が出来るようになりました。
フランスのバケットに似た外観で密度が高いパンを1本切り分け、皿に山盛りにしてパン焼き機で焼いたりして、ハム、サラミ、バター、ジャム、ジュース、エスプレッソ・コーヒー+牛乳を使って腹の中に押し込めて、夕食まで腹を持たそうという目論みは見事にあたり、17時頃まで何か食べようという気持ちになりませんでした。
皮を綺麗に剥いたニンニクを数かけら、丸ごとのトマトとともに置いてあったのはガーリック・トーストの為のようです。
翌日、泊まった山中のペンショーネでも、自分で切り分けるハムとサラミ、トーストしたスライスパン数枚とニンニク、トマトがバター、ジャムと共に出てきて、朝からガーリック・トーストをやってしまいました。
昨年のカタルーニャ地方の街道沿いのホテルでも、でかいトーストしたスライスパン、皮を剥いていないニンニクとトマトでガーリック・トーストの朝食でした。
カタルーニャ地方では、朝からガーリック・トーストが普通なのでしょうか。
生ニンニクは臭いだろうに・・・・田舎だけでしょうねー、と思うのですが。
ちなみに、このホテルの料金はシングルの部屋とグラスワイン付きの夕食(3皿)、喰い放題の朝食、税込みで39.33ユーロでしたので、1ユーロ135円で換算すると約5,310円で、他の国では有り得ない安さです。
通貨統合する直前、スペイン通貨がペセタだった時はもっと安くて、同程度のホテルでシングルの朝食込みで3,000ペセタ、ティント(赤ワイン)ボトル1本付きの夕食(3皿)が1,500ペセタ、合計4,500ペセタで100ペセタが約60円だったので2,700円。もっと安い宿のオスタルやペンショーネだと合計3,000ペセタ程だったので1,800円、2,000円以下で毎晩、満腹感と共に酔っ払っていました。
昨年は、以前泊まった2食付きで3,000ペセタ(1,800円)程度だったオスタル(Hostal)が30ユーロ(4,050円)になっていて、日本円に対しての値上がりぶりに驚きました。
スペインのキャンプ場は、フランスに比べて数が少なく、区画が狭い、草が貧弱で地面が硬い、込み合っていたりとあまりよろしく無く、安宿との料金差も小さいので、安宿泊まりを選びますから、今以上に昔のペセタの時代は懐に優しくて良かったです。