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Euro-Memo 2008

aspin

Col d'Aspin

今年もCol d'Aspin(アスパン峠)の牛たちは元気で、D918と番号が振られたアスファルト舗装の道路に群れていました。
約3ヶ月間も自転車に乗っていないのに、無謀にも118kmもの周回コースに挑んだ私は、牛たちに会う4kmほど手前で両方の太股とふくらはぎがつってしまい、勾配がきついところでは自転車を押して歩く羽目になってしまいました。
Col d'Aspinの麓まで車を使っていれば、そんな情けない事にはならなかったでしょうが、ピレネーの丘を3〜4つ上り下りしてからのCol d'Aspinは、やはり甘くはなかったのです。
2004年に挑んだ時は、Tour de Franceの山岳ステージで自転車を使って観戦ポイントまで移動していた後という事が、ある程度のトレーニングになっていたのに、それでもこの周回コースはつらかったのを忘れてしまっていたのです。

両足がつってしまうという情けない事態は、皮算用していた峠の通過時間を大幅に遅らせ、更に複合的な辛さに発展したのです。
体が冷えるダウンヒルで、事もあろうかもっと体を冷やしてくれる雷を伴う雨が降り始めたのです。
ウインドブレーカーも持っていなかったので、道路脇の木の下で雨の降り止むのを待ったのですが、その気配は無く、小雨になったのを見計らって自転車に乗ってダウンヒル、しかし冷えた体は震えて自転車に乗るのが危ないと感じたくらいです。
もう一度、大木の下で雨宿りしていると雹(ひょう/こんな漢字?)まで降ってくる始末で、「もう駄目か、車をつぶした次は、凍え死にか。」とさえ思いました。
歩いて下れば少しでもダウンヒルの距離を減らす事が出来るのでは無いかと、レーサーシューズのまま自転車を押して歩き始めると、体は暖まるし、両足のつったのが軽減されるという効果まで出て、自転車にも長い時間乗れるようになりました。
体が震え始めると歩き、暖まれば乗るというのを繰り返し、勾配の緩い所まで辿り着いた時、うまい具合に雨が上がり陽が差しはじめて苦行から解放されました。

次の日は曇り空、Tarbesから南へ10数km、Lourdesから東へ10km程のOrinclesのキャンプ場で、ひたすら指圧やらセルフマッサージで筋肉をなだめていました。
峠越えでは、夏でもウインドブレーカーが必携だと今更ながらに思う馬鹿な自分・・・・過去何回もそういった経験を積んでいるのに、それは忘却の彼方へ。
ウインドブレーカーのみでなく、レッグウォーマーも必携か?・・・・食料入れるスペースが減る、カメラが入らなくなる・・・・ハンドルバーにでも括り付けて置きますか。

upload:31 July 2008
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