:::: 02 Sep. 2003 ::::
バルセロナでお世話になった日本人が経営する宿の本棚に並んでいた、数年前の「地球の歩き方」のコラムからピックアップして、スペイン南部のアンダルシアに点在する白い村をいくつか廻りました。
最後に訪れたArcos de la Frontera が一番思い出深い所となりました。
スペイン南部らしい強い陽射しと、漆喰(石灰)で塗り固められた壁が作りだすコントラスト。
白い壁が作る陰に並べたテーブルと椅子。そこは白い色と乾燥した空気の風が涼しさを演出してくれています。
パラソルの作る陰の下でセルベッサ(ビール)を飲みながら道行く人々と、陰を眺めながらぼんやりと過ごすのは、無駄とも云えるような贅沢な時間の使い方です。
教会と城(塔)は、どの白い村でも白く塗られてはいませんから、他の白い建物たちから抜け出た高さもあいまって遠くから見てもすぐにそれと分かり、茶色と圧倒的な白の対比も面白いです。

しかし、そこに車で行こうとすると最終目的地とした場所の手前で停まる見極めも大切です。
Arcos de la Frontera の旧市街は、スペインのたいていの村がそうであるように山の上にあります。
旧市街は、いつの時代からかリストラクションされていませんから、道幅が狭く、辿っている道の正面には白い壁が立ちはだかり行くべき方向を迷わせます。
そして、ルノー・ユーロドライブのシステム下にあるラグナ・ワゴンの右前部のサイドモールは、「ドン」と云う音と共に、廃材入れの鉄コンテナに剥ぎ取られ、右後部のドアとその後ろの部分が凹まされました。
この日以降、右サイドモールは7本の茶色の薄いビニールテープに支えられています。
このヨーロッパ産のビニールテープは、気温差が大きいと硬化し易いです。・・・・時々張り替えています。