InfoCiclismo
原典:Frank Gonzalez infociclismo
翻訳:Togo Mikio
Frank Gonzalez氏と東郷幹男氏に感謝します。
InfoCiclismoの元となる
ヨーロッパサイクリングレポートの購読は無料です。
原文(英語)を購読したい読者は是非

infociclismo-subscribe@eGroups.com
に空メールを送ってください。

  インフォチクリズモ 1月11日
  ニュース及び特集
  JALABERT 仏ナショナルチームに?
もし Laurent Jalabert が国際医療審査を受けることになれば、彼がフランスの ナショナルチームメンバーとなることも可能だろう。
国際サイクリング連盟(UCI) の医療手順に関する新規定の文書(13.1.003)で、UCI以外で行われる検査を受けな い選手に対していかなる措置もとられない、と記述されている。

Jalabert が選抜される対象になるかどうか、仏自転車連盟会長 Daniel Baal に 訪ねたところ以下の様に認めた。
"彼も対象になる。"
1999年仏自転車連盟が自 国の選手達に課したコントロールに従わなかった Jalabert は、フランス国民選 手権とイタリアの世界選手権に出場できなかった。
世界ランキング一位のこの選手は、昨年UCIが要求した検査を受けている。


  FFC 会長UCIの新しいコントロールを歓迎
今日フランスサイクリング連盟会長 Daniel Baal は、UCIが新たに採用した生理 及び生物学的な長期間のフォローアップを含む新コントロール規定を歓迎した。
"これは1999年のコントロールよりも向上しており、建設的な進歩だ。" Baal は、 チームドクターではなく独立した医師が検査する事を提案しており、
"このシステ ムは改善の余地がある" と信じている。

"我々の願いは独立した医師が行うシステムだったが、新しい国際ルールはチー ムドクターが異常を発見した場合に報告が義務ずけられている相手先、UCIコン トローリングドクターの部署を補強しただけだ。" と彼は説明している。
"この システムはコントロールの方法を進化させるように毎年変更されるだろう" とプ ロ及びアマチュア選手の解析の改善を提案する Baal は語った。


  MARCO PANTANI インタビュー
Marco Pantani は今シーズンに備え、カナリア諸島で1月5日から練習を初めてお り、20日まで続ける予定。
このイタリア選手は島の南にあるグロリアパレスホテ ルに拠点をおいている。

Q: 何故練習の場所をグランカナリアにしたんですか?
Marco Pantani: まずここが春のような気候である事と道路が良い事。自宅近く は今寒くて良い練習ができない。地形が良い。
以前にここを訪れたことのある複 数の友人から紹介されて、冬に数日間訪れるには最適だと奨められた。
それに、 マドリードから2時間と少しで遠くない。アメリカに行くよりもよっぽど近いん だ。

Q: 今シーズンに備えて何かしていますか?
MP: 原則的に毎年同じようにしている。ただ一つ違うのはここがカナリアだとい う事だ。

Q: 今シーズンの大目標は?
MP: 目標は二つジロデイタリアとツールドフランスははっきりしている。そして 調整はこの二つのレースに集中して行っている。
ツールドフランスは世界で最も 格式の高いレースだから、今年再び優勝できたら良いな。

Q: シドニーのオリンピックには出場しますか?
MP: コースが解らないから、何とも言えない。ツールが第一目標なのには変りな い。

Q: スペインのヴエルタには興味がないんですか?
MP: レースがそんなに長くない。800kmも短い。だから出場するかどうかはツー ルやジロの成り行き次第だね。

Q. アングリルの登りには惹かれないんですか?
MP: 興味がある。美しい登りで、あそこを登れたら素晴らしいだろうね。

Q: 長い間レースから遠ざかっていて何か得た教訓はありますか?
MP: いいや、裁判は未だ何も明らかになっていないし、相変わらず辛い毎日さ。
私の目標は Pantani が何故 Pantani なのか証明することにある。この危機を乗 り越える方法を見つけられるだろうし、以前のようなレベルに戻ることもできる だろう。

Q: Marco Pantani に '黒い手' が忍び寄っていると思いますか ?
MP: いいや、そうは思わない。でも全ては片付くだろうと考えている。

Q: もっと早くレースに復帰した方が良かったと思いませんか?
MP: 長い間レースに出ないのは良くないが、戻るためには以前のような私の走り方が出来ると感じるまで無理だった。

Q: あなたがレースに出なかったのは何故?
MP: 昔のことを思い返していた。まるで世界中の人が私のことを理解してくれな い様に感じていた。
でも少なくとも私を励ましてくれる人達はいた。

Q: イタリアの自転車界に影響を与えているドーピング事件をどう思いますか?
MP: ドーピングがもっと取り締まられれば、自転車競技への影響はなくなると思う。
選手達に課せられるコントロールはもっと明確にすべきだし、薬物の対象を もっと柔軟にすべきだ。
私は無実だ、何も使っていない。多くの検査を受けてき たが、何もなかった。20年間自転車に乗り続けているが、一度だけヘマトクリッ トの値が高かっただけだ。

Q: これに対する貴方の釈明は?
MP: あの高ヘマトクリットが検出されたジロで、私は一度に多くの検査を受けた。
何か変な感じがしたんだ。操作されたのではないかと思う欺かれたような気分だ。
私の血液検査で、通常ではない何かがあった、例えば二人の違う人間から取り出 されたとか、そんなはっきりはしないがいくつもの疑問が浮かんでくる。

Q: これらの問題で自転車競技の威信は落ちたと思いますか?
MP: ここ2年間無秩序だった。多くの混乱と、今では自転車に関して暗い話題ば かりだ。
報道関係者がこの主題について話し出すと、自転車選手は本当に弱い。 戦う力もなく、まるで中毒者のように扱われる。

Q. この間誰かが貴方を追い詰めましたか?
MP: ああ沢山の人がね。

Q. 自転車を止めようと思ったことは?
MP: そうだ、そう思ったが、私が止めなかったのは、スポンサーや私に続けるよ うに言ってくれた人達がおり、自分の将来のことを考えた。
そして全てを忘れて 前に進むことに決めたんだ。

Q. その他心に残るものは?
MP: まるで天国からまっ逆さまに落とされたようだ。とれも厳しい一年だったよ。


  第9回 マヨルカ インターナショナルチャレンジ
2月6日から10日迄開催されるマヨルカ インターナショナルチャレンジに、アル カンシェルを着て Mapei-Quick Step チームから今シーズンデビューする世界チ ャンピオンOscar Freire が参加する。
レース主催者のスポークスマンの発表に よると、Freire と共には彼の新しいチームメイト Manuel Beltran (元Banesto) と Gines Fernandez も出場する予定。
出場が予定されているこの他の Mapei の 選手は、伊の Michele Bartoli, ベルギーの Johan Museeuw, 伊の Paolo Bettini, Nicola Chesini, Andrea Noe 及びベルギーの Wilfried Peeters と Leif Hoste。


  トレーニングキャンプ
PANTANI
Marco は、チームメイトの Ermanno Brignoli と Fabio Fantanelli と共にグラ ンカナリアで4日間トレーニングの日々を過ごしたが、昨日まで嵐の影響で道路 に出られなかった。
2週間で約2000km走るのが彼の最初の目標だった。しかしこ の冬これまで彼が走ったのは、ただ一回だけの遠出で70kmだけ。


BARTOLI
12月に彼が走った道を David Tani と共に走るために Michele もまた自宅のモ ナコから出発する準備をしており、Pantani とカナリア島で出くわすかも知れな い。

ONCE-DEUTSCHE BANK
Jalabert と Olano のチームは1月18日から26日迄スペインの El Bosque で合宿を行う。

ARMSTRONG
Lance と USPS は、南カリフォルニアの海岸線で合宿を行う予定になっているが、 詳細は不明。

CIPOLLINI
'大立者' カリブにある仏の島グアデロープに向かう予定。
彼は既にこの島で12月 の幾日かを過ごしたが、今度はチームメイトの Savoldelli, Scirea, Calcaterra, Conte, Galletti を引き連れて戻って来る。
Cipo はシーズン最初に外国での練 習を好み、先シーズンのこの時期はナミビアでトレーニングしていた。

"我々は2週間の集中トレーニングを予定している。特にシーズン中の基礎体力を つけるために一日6〜7時間で200km走る長距離トレーニングに力を入れる。" と Cipollini は請合った。
彼はまた: "グアデロープは練習に気候も良く、車も少 なく、人も愉快で絶好の場所だ。
それにここには頂上が1700mの噴火口がある厳 しい登りもある。Savoldelli は自分を試したいと思うだろうよ。


ZABEL
一方 Zabel は、オーストラリアのアデレードで練習しながら1月18日に始まる Jacob's Creek Tour Down Under を待っている。

  USA サイクリング情報
  USA サイクリングの公式ウェッブページは
:http://www.usacycling.org
COLORADO SPRINGS, Colo. (2000年1月10日)
月曜日、米国の自転車競技統治機関USAサイクリングは2000年のオリンピックチ ーム強化メンバーを発表した。


2000年 USA 自転車競技オリンピックチーム強化メンバー
ロード (4種目)
名前 種目 居住地
*^Lance Armstrong ロードレース, 個人タイムトライアル Austin, Texas
*Dylan Casey ロードレース Mountain View, Calif.
*Karen Dunne ロードレース Colorado Springs, Colo.
*Elizabeth Emery 個人タイムトライアル Albuquerque, N.M.
Tyler Hamilton ロードレース, 個人タイムトライアル Boulder, Colo.
*^George Hincapie ロードレース Charlotte, N.C.
*Mari Holden ロードレース, 個人タイムトライアル Colorado Springs, Colo.
#Marty Jemison ロードレース Park City, Utah
*Karen Kurreck 個人タイムトライアル Los Altos, Calif.
*Chann McRae ロードレース, 個人タイムトライアル Austin, Texas
Jonathan Vaughters ロードレース, 個人タイムトライアル </td> Boulder, Colo.


マウンテンバイク(2種目)
名前 種目 居住地
#Travis Brown クロスカントリー Boulder, Colo.
*^Alison Dunlap クロスカントリー Colorado Springs, Colo.
&Shari Kain クロスカントリー Cupertino, Calif.
&Steve Larsen クロスカントリー Ashland, Ore.
*Ruthie Matthes クロスカントリー Durango, Colo.
トラック (12種目)
名前 種目 居住地
*Marcelo Arrue マッチスプリント, ケーリン, オリンピックスプリント Woodland Hills, Calif.
#Johnny Bairos オリンピックスプリント Redlands, Calif.
*Derek Bouchard-Hall 団体追抜 Palo Alto, Calif.
*^Jame Carney ポイントレース Durango, Colo.
#Dylan Casey 個人追抜 Mountain View, Calif.
*^Mariano Friedick 団体追抜, 個人追抜 Brentwood, Calif.
*^Adam Laurent 団体追抜 Shell Beach, Calif.
#Tanya Lindenmuth マッチスプリント Trexlertown, Pa.
*Tommy Mulkey 団体追抜 Winterville, Ga.
*^Marty Nothstein マッチスプリント, ケーリン, オリンピックスプリント Trexlertown, Pa.
#Becky Quinn マッチスプリント Quakertown, Pa.
#Jennie Reed マッチスプリント Kirkland, Wash.
#Mike Tillman 団体追抜 Santa Monica, Calif.
*Christian Vande Velde 個人追抜, 団体追抜 Boulder, Colo.
*Erin Veenstra Points Race, 個人追抜 Colorado Springs, Colo.


^ - オリンピック出場経験あり
* - 米自転車競技代表に自動的に選抜される

ノミネート基準
# - USA 自転車評議会議員と米オリンピック協会での最終合意が遅れたために、 USAサイクリングが承認基準を6月10日時点で満たしていたと考えられる選手を無 作為に選択し、米自転車競技選抜協会と米自転車評議会議員が承認した。
& - USA サイクリングのコーチングスタッフの審査によって米自転車競技選抜協会が承認した。


Thanks Frank Gonzalez
東郷幹男@東京中野
QFH01400@niftyserve.ne.jp
mikitogo@ns.adgnet.or.jp
--------------------
infociclismo(翻訳:Togo Mikio)Top page
back next
line
Bicicletta Velo Bicicleta
home
    Copyright (C) 2000 Masayuki Kusunose