タイムリー/ノットタイムリー
Vol.13
Vuelta a Espana 1999

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Contents
20,21Etapa..........29 Sep.1999 19Etapa..........25 Sep.1999
18Etapa.........24 Sep.1999 13,14Etapa....20 Sep.1999
12Etapa.........18 Sep.19999〜11Etapa....17 Sep.1999
4〜8Etapa.....13 Sep.19991〜3Etapa........8 Sep. 1999
Links
Oficial....重量級
SportecVuelta Ciclista a Espana 1999....重量級
cyclingnewsのVuelta a Espana, Grand Tour....軽量級
29 Sep. 1999
20,21Etapa(TVE)
Vuelta a Espanaは26日に、恒例のMadrid周回コースで終わりました。
第20ステージに期待を持っていましたが、Igor Gonzalez Galdeano (Vitalicio Seguros/Spa)はイマ1、2歩Jan Ullrich (Deutsche Telekom/Ger)に及ばず、3分44秒遅れの7位でした。総合2位は変らなかったものの、4分15秒もの差をUllrichに与えてしまいました。
Avilaの城壁に沿ったコースは綺麗でした。数年前に見た風景を思い出し、またスペインへ行きたくなります。・・・来年、たぶん。

やっぱり、Ullrichは強いですねえ。強いのが分かってるからこそ、誰かに彼の独走を阻んでもらいたかったのです。序盤ではTonkovに期待していましたが、Jimenezに下りで追付かれゴール前で彼にかわされた第8ステージのLa Gamonalのせいかどうか、調子がイマイチのようでした。
山岳で常に上位に入る、私にとっての新顔Galdeanoに後半の山岳ステージにその役目をおってもらおうとしたんですけど、役不足というのは可哀想なほどに、Ullrichの個人タイムトライアルの強さは際立っていました。
Vuelta a EspanaにPantaniがいなかったのが残念です。Pantaniなら、各山岳ステージで1分くらいの差をUllrichにつけることができたのでは、と皮算用しちゃいます。
来年はGiro d'Italia、Tour de France、Vuelta a Espanaのいずれかで、PantaniとUllrichの戦いを切に希望しますが、Pantaniは例のごとくに事故っちゃったようで、今シーズンは終わったそうです。事故・・・車でやったそうです。
Vuelta a Espana最終総合成績
1.Jan Ullrich (Deutsche Telekom/Ger) 89.52.03
2.Igor Gonzalez Galdeano (Vitalicio Seguros/Spa) 4.15
3.Roberto Heras (Kelme-Costa Blanca/Spa) 5.57
4.Pavel Tonkov (Mapei-Quick Step/Rus) 7.53
5.Jose M. Jimenez(Banesto/Spa) 9.24
6.Jose L. Rubiera Vigil (Kelme-Costa Blanca/Spa) 10.13
contents
25 Sep. 1999
19Etapa(TVE)
第19ステージは、最後の山岳ステージです。カテゴリー3、カテゴリー1、カテゴリー1、カテゴリー2という順番で峠が、選手たちを待っています。
最後の峠からゴールのAvilaまでは、だいたい21km程有ります。ゴールは城壁を目指して、ちょっとした坂を登らなければなりません。

Avilaは1997年に訪れています。櫓が規則正しく張り出す城壁に、すっぽりと囲まれた小さな町でした。
ミシュランのガイドブックには、約900m×450mの台形を描く城壁は11世紀の建築で、14世紀に部分的に改造されたものの、しっかりとした統一性を保っているとあります。
標高は1131mあり、夜は涼しくて快適に過ごせました。もう一度ゆっくりと、訪れたい町です。

....19Etapa
昨日と同じようにRoberto Laiseka Jaio (Euskaltel-Euskadi/Spa)が2つ目のカテゴリー1の峠で逃げています。連れはMarcos A. Serrano (ONCE/Spa)です。やがてEddy Mazzoleni (Saeco-Cannondale/Ita)が下り追い付きました。
40秒くらいで、リーダージャージのUllrichを含む集団が追って最後の峠、カテゴリー2を目指しています。
茶色の大地に、比較的多い緑が真直な道の両側に続きます。石垣の内側に、まるで雑草のように低く茂って、収穫を待つ葡萄達がいます。
緑がポツポツとなってしまう峠道、昨日の2位Frank Vandenbroucke (Cofidis/Bel)が引き、集団の分割が始まります。いつの間にか逃げていた連中が吸収され、山岳ポイントはVandenbrouckeが最初に通過しました。その後に数秒でUllrich,Igor Gonzalez,Jimenezの小集団です。

吸収されてAvilaの新市街のゴール争いに参加した、VandenbrouckeはUllrichのアタックに唯一反応し、あっという間にUllrichを置き去りにして、ステージ優勝しちゃいました。
1974年生まれですから、これからの選手である彼は、山岳スペシャリスト達と対等以上の走りを第18、19ステージで見せてくれました。1998年UCIランキング9位ですから、それぐらいのこと当り前よ・・・かもしれませんけど、気持良い勝ち方を見せてもらいました。
19Etapa 総合成績
1.Jan Ullrich (Deutsche Telekom/Ger) 84.40.40
2.Igor Gonzalez Galdeano (Vitalicio Seguros/Spa) 0.31
3.Roberto Heras (Kelme-Costa Blanca/Spa) 2.16
4.Jose M. Jimenez(Banesto/Spa) 3.01
5.Pavel Tonkov (Mapei-Quick Step/Rus) 3.42
6.Jose L. Rubiera Vigil (Kelme-Costa Blanca/Spa) 6.17
上位の時間差は、ほとんど変わってませんねえ。
お楽しみのIgor Gonzalez Galdeano、詰めることできませんでした。まあ、コースがそれほどきつくなかったですから、こんなもんでしょう。
第20ステージの個人タイムトライアルに期待しましょうか。彼は第6ステージの個人タイムトライアルで、2位のUllrichから1分21秒遅れの4位でした。結構いけそうです。
Ullrichが山岳で思惑よりも消耗しているとすれば、リーダージャージを得ることができるかも。
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24 Sep. 1999
18Etapa(TVE)
第15〜17は平地のステージでした。例のごとくに真直な道をひたすらゴールを目指し、アタックをかけたり、吸収したりの繰り返しを観てるうちに眠っちゃったりしていたので、ちゃんと観ていません。
まあこんなステージで総合成績が変わるなんて事は、よほどの不幸が上位選手を襲わない限り有り得ないことですからねえ、眠くもなります。
17Etapa 総合成績
1.Jan Ullrich (Deutsche Telekom/Ger) 75.09.54
2.Igor Gonzalez Galdeano (Vitalicio Seguros/Spa) 0.49
3.Roberto Heras (Kelme-Costa Blanca/Spa) 2.35
4.Jose M. Jimenez(Banesto/Spa) 3.35
5.Pavel Tonkov (Mapei-Quick Step/Rus) 3.45
6.Jose L. Rubiera Vigil (Kelme-Costa Blanca/Spa) 4.23
第18ステージのカテゴリー1が2つ、カテゴリー2が1つという手頃な山岳に期待します。ゴールは山頂みたいだし。Jan Ullrichの独走を止める役目を、Igor Gonzalez、Roberto Heras、Jose M. Jimenezなどの地元の山岳スペシャリスト、ロシア人のPavel Tonkovに託します。
台風18号の影響で画像が切れるかもしれませんが、あっというような見せ場を作ってもらいたいです。

....18Etapa
ゴールのAlto de Abantosへは、日本の林道に雰囲気が似た、やけに狭い道を登らされています。ゴール手前8kmの画像では、ZulleがUllrichを含む有力グループを引いていました。
Roberto Laiseka Jaio (Euskaltel-Euskadi/Spa)がアタックをかけると、一時的にUllrichが集団から遅れるというシーンが有りました。
Jimenezのアタックに数人が反応したものの、彼には誰も付いて行けずやがて単独となりました。JulichはTonkovとともに、後ろに残されてしまいました。

Jimenezは第8ステージのLa GamonalでTonkovを出し抜いて以来、めちゃくちゃ調子がいいようです。Giro d'ItaliaのMortiroloで押し屋さんのサービスを受けていたのが嘘のようです。しかし、このステージではRoberto Laisekaを追い切れず、Frank Vandenbroucke (Cofidis/Bel)に次ぐ3位でした。
18Etapa 総合成績
1.Jan Ullrich (Deutsche Telekom/Ger) 79.46.02
2.Igor Gonzalez Galdeano (Vitalicio Seguros/Spa) 0.30
3.Roberto Heras (Kelme-Costa Blanca/Spa) 2.16
4.Jose M. Jimenez(Banesto/Spa) 3.01
5.Pavel Tonkov (Mapei-Quick Step/Rus) 3.45
6.Jose L. Rubiera Vigil (Kelme-Costa Blanca/Spa) 4.42
Igor Gonzalez Galdeanoが19秒だけUllrichに近付きました。
30秒というのは、微妙な時間のようです。次のステージも山岳が有ります。しかし、山頂ゴールではないという点で30秒は保持されるような気もしますが、このステージでのUllrichの遅れ方からすれば、逆転の可能性も少しは有ると思います。
明日も、いや今日の晩も楽しめそうです。
スペイン人たちも、期待を持っているでしょう。他のグランツールに比べて、観客が少ないのがちょっと寂しいです。TVを見てるんでしょうか?
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20 Sep. 1999
13,14Etapa(TVE)
3連続山岳ステージの最後の第13ステージは、総合2、3位のIgor Gonzalez Galdeano (Vitalicio Seguros/Spa)とPavel Tonkov (Mapei-Quick Step/Rus)にとって、リーダージャージを得るために、残り少ないチャンスのステージになるはずでした。
彼らは、リーダージャージのJan Ullrich (Deutsche Telekom/Ger)から1分以下の遅れでしたから、山頂ゴールを利用して、この日にでもリーダージャージを奪い取る目論見だったことでしょう。
Igor Gonzalez Galdeanoの山岳の強さは、今年のVuelta a Espanaで最も注目する点です。1973年11月生まれですからまだ25才です。昨年はEuskadiに籍がありVuelta a Espanaにも出場していますが、Madridステージのリザルトに名前が載っていません。完走はしていないようです。

Alex Zulle (Banest/Swi)がNicola Miceli (Liquigas/Ita)、Jon Odriozola Mugarza (Banesto/Spa)と逃げ、後ろの集団ではVitalicio Segurosチームが先頭に出て来て、Igor Gonzalez Galdeanoをリーダージャージまで押し上げるための仕事をしている画像から始まったTVEの中継は、逃げが成功してZulleが嬉しそうにゴールラインを踏み、ステージ優勝しました。
カテゴリー超級の山頂ゴールCastellar del Riu(R.Peguera/1890m)までの道のりは、十分Zulleを消耗させたようで、辛そうであり嬉しそうでもある表情で、なかなか抜けないシャンパンの栓にてこずっていました。頬がこけて別人のようにも見えます。

リーダージャージのUllrich・・・強いです。クライマーのアタックにきちっと反応し、彼らを引くことまでもしています。
Tonkovは後ろの集団に置いていかれました。表情が冴えていなく、ベストの状態ではないようです。総合成績で3分45秒も遅れて、5位になってしまいました。彼、このままで終っちゃうんでしょうか。

Jacky Durandが第11ステージをスタートしなかったようです。
第9ステージで総合157位(158人中)、第10ステージで149位(153人中)と、期待を持たせる浮き沈みをしていたのに。どっかのニュースサイトに載っていたようで、何か事情があったそうです。
来年も、日本のTV放送で見ることができる、Tour,Giro,Vuelta等のステージレースに出て来てもらいたいですねえ。
13Etapa 総合成績
1.Jan Ullrich (Deutsche Telekom/Ger) 56.42.19
2.Igor Gonzalez Galdeano (Vitalicio Seguros/Spa) 0.49
3.Roberto Heras (Kelme-Costa Blanca/Spa) 2.35
4.Jose M. Jimenez(Banesto/Spa) 3.35
5.Pavel Tonkov (Mapei-Quick Step/Rus) 3.45
6.Jose L. Rubiera Vigil (Kelme-Costa Blanca/Spa) 4.23

....14Etapa
第14ステージのBarcelonaは、海沿いにもかかわらず雨が降っていて寒そうです。観客達は皆黒っぽい服装で、手に手に傘を持っています。選手達もウインドブレーカーを羽織っています。
最終ステージ以外では、あまり例が無いのではと思われる周回コースです。カテゴリー2(標高174m)のちょっとした岡もあります。ここを8回登ります。
Fabio Roscioli (Costa de Almeria - Amica/Ita)とMassimiliano Lelli (Cofidis/Ita)が逃げきり、Fabio Roscioliがステージ優勝しました。Costa de Almeria - AmicaチームはAmica Chipsのことです。スペインのCosta de Almeria(Almeria海岸?)が有力スポンサーなので、Vueltaではチーム名がひっくり返るのではないかと思います。

スペイン人の名前が、総合上位に沢山見えるようになって来ました。10位内に6人もいます。やっぱり、これはスペインのステージレースなのですね。
Giroはイタリア人のためのステージレース。Tourは外国人のためのステージレース。
・・・フランス人、「奮起せよ。」ってところですかねえ。・・・Jacky Durand、帰っちゃたし。
14Etapa 総合成績
1.Jan Ullrich (Deutsche Telekom/Ger) 59.18.55
2.Igor Gonzalez Galdeano (Vitalicio Seguros/Spa) 0.49
3.Roberto Heras (Kelme-Costa Blanca/Spa) 2.35
4.Jose M. Jimenez(Banesto/Spa) 3.35
5.Pavel Tonkov (Mapei-Quick Step/Rus) 3.45
6.Jose L. Rubiera Vigil (Kelme-Costa Blanca/Spa) 4.23
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18 Sep. 1999
12Etapa(TVE)
第12ステージはスタートから登り始め,、20km程でに最初の山岳ポイント(カテゴリー1)があります。適当(適切)な間隔でカテゴリー1の峠を2つ越して、最後はカテゴリー超級のEst D'Esqui d'Arcalis(2,230m)にゴールします。このゴールは、スペインとフランスに挟まれた小国Andorraにあります。
Andorraって、物価安いんですよ。1993年と1994年はフランス、スペインより確かに安かったです。国境を入ったとたんにハイパーマーケットが、隣国のお客さんを待ち構えているかのように建っていました。フランス側なんか、一つの町のごとくでした。
Vuelta a EspanaではよくこのArcalisをゴールに使っているようで、1994年もそうでした。その年は5月にVuelta a Espanaをやっていたのでゴール付近は雪が残り、スキーを抱えた人達もいました。スイス人Tony Romingerが、他を寄せ付けない強さを見せつけてくれた年でした。

第11ステージから3連続の山岳ステージの中でも、一番のハードコースだと思います。峠を登り降りするたびに離合集散を繰り返し、次第に山岳スペシャリストとリーダージャージを狙うオールランダーが前の方に残るという、お決まりのパターンとなるでしょう。

....12Etapa
TVEで中継が始まると3つ目のカテゴリー1の登りで、やはりというか、一人逃げていました。UllrichとTonkovを含む20人くらいの集団が、Olanoの集団から1分あまりの差で逃げていましたが、面子がいいのでしょう、Tonkovのアシストの働きもあり、徐々に時間を稼ぎ3分位の差になりました。

総合4位のIgor Gonzalez Galdeano (Vitalicio Seguros/Spa)が3つ目のカテゴリー1でUllrichとTonkovのグループからエスケープ。最後のカテゴリー超級を登り始めました。彼の付添チームカーの監督?にバイクからインタビューしています。インタビューする方もされる方も、なかなかやりますねえ。

カメラに投げキッスしながら、両手で喜びを惜しげなく表してIgor Gonzalez Galdeanoがステージ優勝しちゃいました。TonkovとUllrichに1分、Olanoには何と8分23秒もの差を付けています。

第3集団で引きまくっていたUllrichは、総合1位を手にいれました。
山岳賞は、40秒遅れてゴールした第2グループのJimenezが、Brochardから奪い取りました。
Olanoは、5分43秒遅れの総合9位まで転落してしまいました。総合上位は山岳スペシャリストか、底力のあるオールランダーというメンツとなってしまいました。

明日も山頂ゴール、総合2位に踊り出た注目株のIgor Gonzalez GaldeanoがUllrichにどれだけ迫ることができるか、Tonkovのここ一発は?・・・・明日も楽しみです。・・・明日やっとかないと、個人タイムトライアルでUllrichに差を付けられちゃいます。
12Etapa 総合成績
1.Jan Ullrich (Deutsche Telekom/Ger) 52.47.06
2.Igor Gonzalez Galdeano (Vitalicio Seguros/Spa) 0.36
3.Pavel Tonkov (Mapei-Quick Step/Rus) 0.48
4.Roberto Heras (Kelme-Costa Blanca/Spa) 2.35
5.Jose M. Jimenez(Banesto/Spa) 3.41
6.Angel Casero (Vitalicio Seguros/Spa) 3.45
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17 Sep. 1999
9〜11Etapa(TVE)
第9ステージは、大した山岳があったわけでもないのに逃げのグループを許し、Laurent Brochard (Lotus-Festina/Fra)がこのステージで勝っちゃいました。Oscar Camenzind (Lampre-Daikin/Swi)は2位、それなりの名前の選手がリザルトの上の方に出ています。
前日のカテゴリー超超級のAlto del Anglirz(La Gamonal)が彼らに影響を与えたようです。特にスプリンター達にとっては、無惨なステージだったことでしょう。
ロングゲージのリアディレイラーが使われていたようです。TVEのニュースでは、かなり後のゴールでしょうか、ウイリーしながらゴールした選手が写っていたということです。・・・ヤケクソでやったんでしょうか、やっとゴールできて嬉しかったのでしょうか。
・・・ウイリー・・・見たかった。

今年のシーズン始めに、もう終ってしまったチームと勝手に決めていたFestinaが、このVueltaで総合上位に選手の名は見えないものの、よく目立っています。
Marcel Wustが4勝して、第3、4ステージの総合1位を得ています。Laurent Brocharは第10ステージが終った時点で、山岳ポイントでトップの位置にいます。
来シーズンは、大物クライマーが移籍するという噂もあります。んん、Festinaってやっぱり金持ってるんだ。

第10ステージはSerguei Outchakov (TVM-Farm Frites/Ukr)が、5人のエスケープグループからFabio Roscioli (Amica Chips/Ita)と共に抜け出してステージ優勝しています。
総合6位くらいまでには、このステージは影響を与えませんでした。

Jacky Durand (Lotto-Mobistar/Fra)は第8ステージでテールエンドに、あと一歩の総合163位まで期待を裏切らずに下がっています。第9ステージでは総合157位で、まだあと一歩でした。
翌々日の第10ステージは、逃げに乗っかり?彼のことだから逃げを作ったのかも?・・・でステージ3位、総合では149位にまで上がっちゃいました。テールエンド153位のDaniel Bayes (Sport Lisboa Benfica/Spa)とは18分2秒差です。このままではVueltaの天国と地獄を得るのは難しくなります。でも、第11ステージはカテゴリー超級がゴールの山岳ステージです。期待しています。
第8ステージで、Jimenezから35分56秒遅れで最後にゴールした彼ですから、私の期待に十分応えてくれるでしょう。
10Etapa 総合成績
1.Abraham Olano(ONCE-Deutsche Bank/Spa) 43.16.39
2.Jan Ullrich (Deutsche Telekom/Ger) 2.08
3.Pavel Tonkov (Mapei-Quick Step/Rus) 2.58
4.Igor Gonzalez Galdeano (Vitalicio Seguros/Spa) 3.58
5.Roberto Heras (Kelme-Costa Blanca/Spa) 5.05
6.Angel Casero (Vitalicio Seguros/Spa) 5.56

....11Etapa
Andrea Tafi (Mapei-Quick Step/Ita)、Fabrizio Guidi (Polti/Ita)がエスケープグループから逃げている画像から始まったTVEの中継は、幅広短躯のイタリアチャンピオンSalvatore Commesso (Saeco-Cannondale/Ita)がアタックかけて彼らに追い付いたりと、なかなか見せてくれます。
当然ながら、彼らは山岳スペシャリストにおいて行かれましたけど。

ゴールのVAL D'ARAN (PLA DE BERET 1920m)は第8ステージのAlto del Anglirz(La Gamonal)と同じようにゴール前は下っています。Commessoは手前から足を止めてゴールに降りて来ました。
ステージ優勝は、Daniele Nardello (Mapei-Quick Step/Ita)でした。ゴール付近は、何故か観客が少なかったです。

Guidi、Commesso、Tafi等とてもクライマーに分類できない彼らよりも、Olanoは後ろでゴールしました。総合上位のライバル達に、総合時間を詰められてしまってもいます。
Olano、やはり山岳は強くないですね、そこそこにそつ無くこなしている、といったところでしょうか。
総合6位迄が5分差あまりですから、これからも楽しめそうです。Tonkovがどこまでやるか注目しています。
11Etapa 総合成績
1.Abraham Olano(ONCE-Deutsche Bank/Spa) 48.25.44
2.Jan Ullrich (Deutsche Telekom/Ger) 1.40
3.Pavel Tonkov (Mapei-Quick Step/Rus) 2.30
4.Igor Gonzalez Galdeano (Vitalicio Seguros/Spa) 3.18
5.Roberto Heras (Kelme-Costa Blanca/Spa) 4.37
6.Angel Casero (Vitalicio Seguros/Spa) 5.28
contents
13 Sep. 1999
4〜8Etapa(TVE)
プロローグでリーダージャージを得たIgor Gonzalez Galdeano(Vitalicio Seguros/Spa)がVuelta a Espana今年の注目株になるかも。
第6ステージの個人タイムトライアルで、Abraham Olano(ONCE-Deutsche Bank/Spa)、Jan Ullrich(Deutsche Telekom/Ger)、Angel Casero(Vitalicio Seguros/Spa)に次ぐ4位でOlanoから2分54秒遅れ、チームエースでスペインチャンピオンのCaseroから1秒遅れで、総合でもそのままの順位で名前が載り、Caseroから21秒でした。
1〜7Etapa 総合1位
Prologue....Igor Gonzalez Galdeano (Vitalicio Seguros/Spa)
1Etapa.......Jacky Durand (Lotto-Mobistar/Fra)
2Etapa.......Jacky Durand (Lotto-Mobistar/Fra)
3Etapa.......Marcel Wust (Lotus-Festina/Ger)
4Etapa.......Marcel Wust (Lotus-Festina/Ger)
5Etapa.......Abraham Olano(ONCE-Deutsche Bank/Spa)
6Etapa.......Abraham Olano(ONCE-Deutsche Bank/Spa)
7Etapa.......Abraham Olano(ONCE-Deutsche Bank/Spa)
第5ステージがターニングポイントで、Marcel Wust等のスプリンターが、総合成績を下り始めました。
カテゴリー2、カテゴリー1、カテゴリー1、カテゴリー3と続く山岳はOlano、Ullrichを含む有力集団23人を選びました。
Olanoが取り敢えずのリーダーとなりました。これからUllrichと一騎打ちが始まります。第8ステージが次のターニングポインとなるでしょう。

Vuelta a Espanaは、スペイン特有の風景の中を進んで行きます。
平地の真直な道路脇の大部分は茶色に変わってしまった草、その向こうには葉の茂りが丸っこい木々が適当な間隔で生えています。TVカメラが引けば、海の様に低くうねる乾いた大地が遥か彼方に続きます。。
北の大西洋沿岸のステージでは、緑濃い風景となるでしょう。
でも、私にとってのスペインらしい風景は「乾いた大地」です。

....8Etapa
平均勾配9.4%、最大勾配23.6%のAlto del Anglirz(La Gamonal)がゴールとなる第8ステージ、Pantaniとそのアシスト達がいないのが残念です。彼がどういうふうにLa Gamonalを制覇するのか見たかったです。
Alto del Anglirz(La Gamonal)のプロフィールマップ

La Gamonalは小雨が降ってるのか、霧の中で傘をさしています。
雨の中Ruslan Ivanov (Liquigas/Mda)、1分くらい後ろにAngel Casero (Vitalicio Seguros/Spa)が逃げていましたが、La Gamonalの登りでOlanoのグループに捕まりました。Olanoはその手前のカテゴリー1の下りでLottoの選手と絡まって道路脇の茂みに転んでいました。雨で滑べったんでしょうねえ。
いつのまにかPavel Tonkov (Mapei-Quick Step/Rus)が逃げていまして、OlanoとUllrichから1分40秒あまり、彼らとの間にJose M. Jimenez(Banesto/Spa)とRoberto Heras (Kelme-Costa Blanca/Spa)がいました。

ゴール前3kmあたりでJimenez達は40秒あまりの遅れでしたが、一発かけたJimenezがゴール前の下りでTonkovに追い付き、ステージ優勝してしまいました。彼はやっぱり自国では実力を発揮できるようです。Pantaniに対等に近いポジションで挑めると私が思っているTonkovに下りとはいえ、追い付いちゃうんですから、今年のGiro d'Italiaの
Mortirolo(photo 39KB)は、このステージの成功からみると嘘のようなシーンです。
最後まで登りだとTonkovに追い付いてないと思いますけど、雨の下りで追い付いたんですから凄いことですよね。
8Etapa 総合成績
1.Abraham Olano(ONCE-Deutsche Bank/Spa) 34.15.20
2.Jan Ullrich (Deutsche Telekom/Ger) 2.09
3.Pavel Tonkov (Mapei-Quick Step/Rus) 2.58
4.Igor Gonzalez Galdeano (Vitalicio Seguros/Spa) 3.58
5.Roberto Heras (Kelme-Costa Blanca/Spa) 4.24
6.Angel Casero (Vitalicio Seguros/Spa) 4.45
Jimenezは5分29秒遅れの総合7位です。アクシデントでもない限り、まあ大逆転は無理でしょうねえ。
楽しめるステージでした。ビデオをじっくり見て、何か発見しましょうか。
ベレー帽の警官が強引に、手荒く、前に出たがる観客を押し戻していました。実際にそういう場を見たことが有りますが、ちょっといやな感じがしました。
スペインでは、観客のマナーが良くないんでしょうか?・・・そうとも見えなかったんですけどねえ。イタリアでは、そんな手荒なシーンを見たことが有りません。
contents
8 Sep. 1999
1〜3Etapa(TVE)
大きな黒牛の看板が、荒涼とした大地を見下ろしています。
何処までも続くまっすぐな道路。丘は見事という程に、緑がまばらです。時々現れる町の建物は歴史を感じさせない、近代建設ばかりです。第1ステージはMurcia - Benidorm、第2ステージはAlicante - Albacete、いずれもスペインでもっとも暑いと私が思っているを地域を、彼らロードレース・エリート達は走りました。
SkyPerfecTVのTVE(ch332)で、実況中継をしています。言葉は、さっぱり分かりません。けれど、雰囲気は十分に伝わって来ます。
スタート前、テープカットした切れ端を切った本人達が、ポケットに入れる。それがなんとなくいいです。テープの色はスペイン国旗の色分けと同じです。

Jacky Durand (Lotto/Fra)がTour de Franceの勢いそのままに元気です。
・・・Tourでよく目立った、「敢闘賞」「ランタンルージュ(最下位)」ダブル受賞者のDurandです。
7月のTour de Franceでは着ることが無かった、黄色いジャージをVuelta a Espanaで2日間も着ていました。
第1ステージでCesar Garcia Calvo (Fuenlabrada/Spa)とともに逃げを打ち、チェーン脱線トラブルに2人して見舞われながらも140kmほどを逃げ続け、遂には後続集団に飲み込まれ集団ゴールへ。
逃げている内に、ポイント稼いだせいでしょう、まんまと総合1位の黄色ジャージを得ました。
第1ステージはRobert Hunter (Lampre/RSA)が奪りました。南アフリカ共和国の選手です。アフリカ籍の選手が、メジャーステージレースで勝った事は有るのでしょうか。私にとって、これは初めての状況です。

第2ステージ、第3ステージとMarcel Wust (Lotus-Festina/Ger)が連続してステージ優勝しました。それに伴い総合1位はJacky DurandからMarcel Wustへと変わりました。
Durandは落車でもしてしまったのか、第3ステージで14分59秒も遅れてしまい、黄色ジャージが遥か彼方へとなってしまいました。彼のことですから、また何処かのステージで逃げを見せてくれるでしょう。
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