タイムリー/ノットタイムリー
Vol.12
Tour de France 1999

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Contents
20eetape  27 July 1999
17,18,19eetape  25 July 1999 16eetape  22 July 1999
15eetape  21 July 1999 12,13,14eetape  19 July 1999
11eetape  16 July 1999 10eetape  15 July 1999
9eetape  14 July 1999 8eetape  12 July 1999
7eetape  11 July 1999 6eetape  10 July 1999
4,5eetape  9 July 1999 1,2,3eetape  7 July 1999
Source
cyclingnewsの
presents the Tour de France 1999
International Pro CyclingのTour de France 1999 Special
Official Site
27 July 1999
20eetape
CSチューナーのおかげで、今年のTour de Franceをほぼリアルタイムで楽しめました。アナウンサーが時々絶叫したり、ズレたことを言うのが残念だったですけどね。
来年はステージ3つくらい、同時通訳のみの放送を試していただきたいですね。私はその方がもっと楽しめそうです。

最終ステージは、のんびりしたものですね。TV見ていて実感しました。
Lance Armstrongは、他のチームの選手となりやら歓談してるし。付け鼻したのもいるし。敢闘賞ゼッケンと、栄誉あるランタンルージュ(最下位)を得たJacky Durandは赤いランタン状の布を竿に吊し持って、集団の前に出て来ていました。
日本にもファンが出来たであろう、幅広短躯のSalvatore Commessoは、イタリア人らしく大声でマイクに向かって喋り、カメラにおどけていました。
イタリア人って皆が皆では無いでしょうけど、大仰な身振りと、笑顔そして大声が特徴的です。
イタリアに1週間も居ると、知らず知らずにそんな状態に自分もなって居ます。言葉をほとんど覚えてないので、身振りが大きくなるのはしょうがないですけどね。イタリア語が、はっきりとした発音で構成されているので、大声出しやすいような・・・

いつもながらのイタリア贔屓になっちゃいましたが、今年のイタリア人達はTour de Franceで目立っていましたから、嬉しいですねえ。
パリのシャンゼリーゼにゴールする第20ステージでも、フランス人は勝てませんでした。RabobankチームのRobbie McEwenがステージ優勝しました。

Armstrong・・・ほんとうに奇跡のような復活と、素晴らしい走りで今年のTour de Franceを盛り上げてくれました。いろんな中傷をフランス・マスコミに浴びせ掛けられたことは、気の毒です。フランスの品位を疑いますねえ。
インタビューでArmstrongは、かのルモンド紙を名指しで、「・・・好きに書いてよ。」という様なことを言っていたようです。
彼の容貌は、かつての面影が無いのでは、と思ってしまう程に厳しく、またやつれていました。死の淵から這い上がって来たのを証明する顔でした。体も痩せていました。
それで、あの走りですから・・・凄い意志の持ち主のようです。
20eetape 総合成績 (最終成績)
1. Lance Armstrong (USA) US Postal91.32.16
2. Alex Zulle (Swi) Banest07.37
3. Fernando Escartin (Spa) Kelme-Costa Blanca10.26
4. Laurent Dufaux (Swi) Saeco14.43
5. Angel Casero (Spa) Vitalicio Seguros15.11
6. Abraham Olano (Spa) ONCE-Deutsche Bank16.47
38. Salvatore Commesso (Ita) Saeco1.09.15
141. Jacky Durand (Fra) Lotto-Mobistar3.19.09
来月からスカイパーフェクトTVのスカイスポーツ3でGiro d'Italiaの録画を流すということで、これがCSチューナー入れた動機の一つでもあり、楽しみです。
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25 July 1999
17,18,19eetape
Erik Zabelはどうしちゃったんでしょう。1人のリタイアもない無傷のTelekomのアシスト達が、せっかく御膳立てしてくれた平地の第17ステージ・ゴール、軽くTom Steelsにかわされてしまいました。
今年はまだ1度も、ゴールスプリントを制していません。それでも緑色のジャージ(スプリント賞)を着続けています。自他共に認めるスプリンターとしては、消化不良を起こしていることでしょう。
第18ステージもゴールスプリントに参加してましたけど、後ろの集団でしたので何か寂しかったです。彼のファンはパリのステージで、ゴールを奪る事を期待しているでしょう。
私としては、盛んに逃げグループに乗っかりながらも、肝心なところでタイミングを外すお間抜けさんを演じている、フランスチャンピオンのFrancois Simonあたりに、お情けを・・・パリ・ステージで優勝を・・・と思っています。
癌から奇跡の帰還を果たしたArmstrongの為にも、フランス人に花を持たせてあげましょう。

Lance Armstrongはフランスのマスコミに、いいがかりとしか見えない、中傷とも取れる扱いを受けています。
皮膚の炎症を治療する塗薬に、禁止薬物が含まれていたのをほじくり返し、何だかんだと報道しているようです。塗薬の件はドーピングにあたらないとUCIが言っているのに、執拗に挙げ足取ったりしているようです。
フランス人が、今年1度もステージ優勝していない事のウップン晴らしにArmstrongが使われているような気もします。
どうも、フランスの「私の国が一番よ、フランス人が一番!」という鼻持ちならない意識が私には感じられます。・・・てえのは言いすぎかなあ。・・・安くて旨いフランスワインにはお世話になっています。

Richard Virenqueもステージ優勝せずに、水玉ジャージ(山岳賞)着ていますね。パリ・ステージで、一発かませてもらいたいですねえ・・・駄目でしょうね・・・無理な相談。

意気上がらないフランス人とは、対極にいるのがイタリア人です。
第18ステージで13人の逃げグループから残り4kmで抜け出し、Francois Simonらがもたもたしている間に差をつけ、彼らより3秒前にゴールラインを通過したCantina TolloチームのGianpaolo Mondeniは、今年のステージ7勝目をイタリアにもたらしました。国別で勝利数がトップということです。
その夜Cantina Tolloチームの日本人マッサーとメカニックは、チームの喜びのまっただ中にいたことでしょう。

タイムトライアルの世界選手権チャンピオンAbraham Olanoは、よほど調子が悪かったのか、Armstrongから2分18秒遅れの6位とふがいない成績で、第19ステージの個人タイムトライアルを終えています。
Armstrong強いですねえ、2位のZulleより9秒速く走っています。
ポイント賞2位のO'Gradyは、2分47秒遅れの10位です。スプリンターの彼がこんないい成績とは・・・気合い入って走ったんですね。オーストラリア人、やっぱり強いですねえ。
前日まで総合2位のEscartinは実に古典的グランパーらしく、よだれか汗か判然としないものを顎から垂らして、ステージの最後にArmstrongから4分11秒遅れての22位でゴールしました。
18eetape 総合成績 19eetape 総合成績
1. Lance Armstrong (USA) US Postal86.46.20 1. Lance Armstrong (USA) US Postal87.54.37
2. Fernando Escartin (Spa) Kelme6.15 2. Alex Zulle (Swi) Banest7.37
3. Alex Zulle (Swi) Banest7.28 3. Fernando Escartin (Spa) Kelme10.26
4. Laurent Dufaux (Swi) Saeco10.30 4. Laurent Dufaux (Swi) Saeco14.43
5. Richard Virenque (Fra) Team Polti11.40 5. Angel Casero (Spa) Vitalicio Seguros15.11
6. Daniele Nardello (Ita) Mapei13.19 6. Abraham Olano (Spa) ONCE16.47
37. Salvatore Commesso (Ita) Saeco59.52 38. Salvatore Commesso (Ita) Saeco1.09.15
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22 July 1999
16eetape
第16ステージ、CSのスカイスポーツ1では、またまた録画です。
tve(スカパー332CH)で、リアルタイム画像をこまぎれに流しています。
スペイン語だけなので訳わからんですけど、裏寂れて安いHostal(Hotelよりランクが下の泊まるところ)に思いがけなくTVセットが在った、という情景を思い出します。国営放送ですけど、ちゃんとコマーシャルも流しています。

23時5分からtveの中継が始まりました。頭ん所でコマーシャルが結構在ります。5分くらい流しました。
Tourmaletを3人で通過したTonkov達がArmstrongの9人集団を待って、合流しました。これが先頭集団。なぜ待ったのかって・・・・逃げきれない程に差を詰められたんでしょうねえ。・・・あたりまえか。
ゴールまでは平地なので、Virenqueの集団に追い付かれないように、意志統一されているのでしょう、12人の集団の中でArmstrongも積極的にローテーショんに加わっています。この集団の中にはEscartin,Zulleもいます。

いつのまにか6人+6人に分裂して、有力選手は後ろにいます。
ステージ優勝は、Tonkovの3人集団にいた、OnceのDavid Etxebarria(Spa)でした。
第3集団でのゴールスプリントに、元水玉ジャージのMariano Piccoli(Ita)が参加していました。彼、Giro d'Italiaでは山岳賞2回、ポイント賞1回という快挙?を成し遂げていますからねえ。
16eetape 総合成績
1. Lance Armstrong (USA) US Postal78.02.53
2. Fernando Escartin (Spa) Kelme6.15
3. Alex Zulle (Swi) Banest7.28
4. Laurent Dufaux (Swi) Saeco10.30
5. Richard Virenque (Fra) Team Polti11.40
6. Daniele Nardello (Ita) Mapei13.27
38. Salvatore Commesso (Ita) Saeco59.52
tve・・・コマーシャルをばりばり入れて総合成績の画面が無かったんです。Official Siteは重いけど、粘って総合成績貰いました。
コンソメ・・・コンメッソ元気ですねえ。このステージでも第3集団の前の方で、引っ張っていました。ゴールスプリントではどっかに隠れていたようですけど。
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21 July 1999
15eetape
第15ステージの中継は22:00からの録画という、間抜けさをやってしまってるスカイパーフェクトTV-701チャンネル。こりゃあビデオに撮って、後から見るべしと思っていました。ところが332チャンネルのtve(スペイン国営放送)でツールやってるよと、情報をもらって23時すぎに見たらまさにゴールシーンでした。
で、取り敢えず結果だけ。
15eetape 総合成績
1. Lance Armstrong (USA) US Postal72.45.27
2. Fernando Escartin (Spa) Kelme6.19
3. Alex Zulle (Swi) Banest7.26
4. Laurent Dufaux (Swi) Saeco8.36
5. Richard Virenque (Fra) Team Polti9.46
6. Daniele Nardello (Ita) Mapei11.33
Abraham Olanoは、ドジッチャッタんでしょうか8位の12分35秒遅れとなってしまいました。
Escartinは以前のステージから、積極的に動いていたので、してやったりといったところでしょうか。彼は切れ味鋭いアタックを、持ち合わせてないようにTV画面から感じてました。どうやって他のエースを出し抜いたのでしょうか。
-------- 追加 --------
Escartinは意外なことに、Tour de France初優勝だということです。
ゴールの少し手前でArmstrongが、ZulleとVirenqueについて行けなくなっていました。ちょっと疲れているのでしょうか。Escartinからは2分あまり遅れてゴールしました。
しかし、Virenqueは水玉ジャージを着てArmstrongとZulleを連れて行っていいものでしょうか。今日のステージで一層の奮起を・・・・何か無理そうな。
Escartinの爪の垢でも煎じて、飲んでもらいたいです。それとも水玉ジャージを彼に渡す?

もっとみじめというか、可哀想だったのは、スペイン期待のOlanoでした。
ジャージの前をはだけて、本当につらそう。アシスト2人に引っ張ってもらってやっとゴールしました。Escartinからは7分後にゴールラインを越えました。
Armstrongとの一騎打ちを期待してたのに、ちょと失望しました。Vuelta a EspanaにはPantani出るだろうし、彼のVuelta a Espana2連勝は無くなりましたと・・・予想します。
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19 July 1999
12,13,14eetape
第10ステージでSaecoチームのSavoldelliがリタイアしていたようです。ひそかに期待していた彼がいなくなっちゃいました。Giro d'Italiaで総合2位という実績から、そこそこ行けるんじゃあないかと・・・第9ステージが終った時点でLance Armstrongから27分32秒遅れの総合42位でした。
アルプスが始まる迄に暴れ回ったCipolliniの機関車の車輪の中に、彼とLaurent DufauxをCS放送の画面で見出してなかったので、アルプスでその2人がSaecoチームのエース候補になるであろう事を楽しみにしていました。
それがSavoldelli・・・42位ですから、そしてリタイアまでしちゃったんですから、外しちゃいましたねえ。
Laurent Dufauxは、第14ステージ終了後、総合4位と、昨年までRichard Virenqueの為に使っていた未知数の力を垣間見せてくれました。

第12ステージもやさしい山岳でした。10数人の逃げが決まり、そこから更にONCEチームの、David Etxebarria(Spa)が単独逃げを敢行、逃げ切ってステージ優勝しました。12分半ほど黄色ジャージ(総合1位)のグループを離してゴールしました。
Etxebarriaは1973年生まれですから、ニュージェネレーションに属します。Laurent Jalabertに憧れてこの世界に足を踏み込んだということです。身長は親しみを持てる163cmくらい。

第13ステージも同じような展開で、SaecoチームのSalvatore Commesso(Ita)とLampreチームのMarco Serpellini(Ita)が10数人の先頭グループからエスケープして、差を徐徐につけていき、イタリアチャンピオンのCommessoがSerpelliniを押えてステージ優勝しました。黄色ジャージのグループから22分余りの差をつけていました。
2人が先頭交替して逃げるのですが、明らかにSerpelliniが不利に見えます。Commessoの頭が脇の下に在るのですからねえ。
Commessoは身長165cm程で体重65kg、・・・・何じゃこれは!というようなスペックの体です。1975年生まれでこのステージがプロ2勝目、1勝目はイタリア国内選手権。・・・・ほんまかいな?・・・と思っていたら今日の放送で、3勝目だと訂正を出ていました。
彼はその幅広短躯とイタリアチャンピオンジャージ、時には色分けレーサーパンツで集団の中で実に良く目立ち、親分のCipolliniの4連続ステージ優勝のために働いていました。
もっとも、イタリアチャンピオンジャージがなくても、幅広短躯ですぐに彼と分かりそうです。Chiappucci系の愛敬顔、Chiappucciよりもっと濃いかな?・・・人気者となりそうです。

第14ステージの画像が見え始めると同時に、6人の逃げが写りました。
逃げグループに、昨年の敢闘賞男Jacky Durandが唯一フランス人として入っています。他は、イタリア人3人、ドイツ人とロシア人がそれぞれ1人です。
大集団はUS Postalが前に出てコントロールしていますが、追う気は無いようでゴールまで60km地点で12分遅れと徐徐に離れて行きます。
6km地点あたりで、Mercatone UnoのDimitri Konyshev(Rus)とMapeiのGiannni Faresin(Ita)が抜け出しました。そして後ろに残った躊躇する4人集団から抜け出したCofidisのMassimiliano Lelli(Ita)の追撃を逃れ、ロシア人Konyshevがイタリア人Faresinを押えて区間優勝しました。彼にとってはツール4勝目で8年ぶりの勝利とCSのアナウンサーが言っていました。何日か前から盛んに逃げの集団に入っていましたが、遂に念願が叶いました。
笑顔がいい彼を初めて見たのは、1990年の宇都宮世界選手権でした。

18日はGino Bartaliの85才の誕生日だったそうです。彼は第二次世界大戦を挟んで、Tour de France、Giro d'Italiaで総合優勝したイタリアの英雄です。イタリアの"偉大な"英雄Fausto Coppiの僚友でありライバルだった人です。
cicli Bartaliと横書きした白いFIATを自ら運転してGiro d'Italiaのコースを走って来ていました。1996年に見た後1998年、1999年と見ていなかったんですが、健在だったんですねえ。嬉しいですねえ。彼の車が来ると、いつも大喚声でした。
14eetape 総合成績
1. Lance Armstrong (USA) US Postal67.23.29
2. Abraham Olano (Spa) ONCE-Deutsche Bank7.44
3. Alex Zulle (Swi) Banest7.47
4. Laurent Dufaux (Swi) Saeco8.07
5. Fernando Escartin (Spa) Kelme8.53
6. Stephane Heulot (Fra) La Francaise des Jeux9.10
トップ6からVirenqueが落ちて行きました。
第15ステージとの間にまた、休日が入ります。
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16 July 1999
11eetape
このステージは、淡々と進んで行くように見えました。昨日の疲れでしょうか?薬やってないから?
最後の峠の下で7人の逃げが決まったようです。US Postalがコントロールする大集団との差は、16分こりゃあ逃げ切れるでしょう。スキンヘッドのベルギーチャンピオンLudo Dierckxens (Lampreチーム)が単独アタックして、そのままゴールしました。
彼は34才、30才でプロに入ったそうです。Tour de Franceでは初勝利のようです。
ほぼ平地に近いというか、やさしい山岳では、スプリンタータイプの選手にも十分に勝機があります。次のステージも同じようなプロフィールなので、今日と同じ展開となりそうです。
彼は黄色ジャージを含む大集団に、20分以上の差を付けていました。
11eetape 総合成績
1. Lance Armstrong (USA) US Postal51.10.28
2. Abraham Olano (Spa) ONCE-Deutsche Bank7.42
3. Alex Zulle (Swi) Banest7.47
4. Laurent Dufaux (Swi) Saeco8.07
5. Fernando Escartin (Spa) Kelme8.53
6. Richard Virenque (Fra) Team Polti10.02
トップ6は前ステージと全く変わっていません。
次のステージも変わってないと思います。
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15 July 1999
10eetape
L'Alpe d'Huez手前25kmあたりで、バラバラと小さな集団が逃げていました。
No.155のStephane HeuletとNo.192のThierry Bourguignonフランス人2人が何時間か逃げ続けていましたがHeulotのみになり、後続を待つ気はなくともやがて・・・・

Armstrongの集団はEscartin、Tonkovが抜け出したり、吸収されたりして10人ぐらいになりました。
ゴール手前4km地点で、Heuletが黄色ジャージを含む集団に捕まり、ふりだしに。
BanestのアシストがZulleのために、最後の方まで引っ張っていました。

最後に飛び出したのは、エース達ではなくTelekomジャージの前をはだけたGiuseppe Guerini(Ita)でした。
残り1kmを切ってから、馬鹿な観客が彼に正面衝突し落車、しかし大事に至らずそのままゴールラインを越えました。
10eetape 総合成績
1. Lance Armstrong (USA) US Postal46.14.03
2. Abraham Olano (Spa) ONCE-Deutsche Bank7.42
3. Alex Zulle (Swi) Banest7.47
4. Laurent Dufaux (Swi) Saeco8.07
5. Fernando Escartin (Spa) Kelme8.53
6. Richard Virenque (Fra) Team Polti10.02
トップ6は各チームの山岳に強い、あるいはオールランダーのエースばかりとなりました。もうあと2日間山岳ステージがありますが、それほど過激でなさそう。過激な峠があれば、面白そうな時間差になるかもしれませんが・・・・まあ、いいでしょう、Pantaniいないし、Giro d'Italiaでもないし。
Tour de Franceですから、エース達の集団顔見せ興行で満足しましょう。

Armstrongはライバル達に7分以上の差をつけたまま、ピレネーに向かいそうです。・・・パリでの黄色ジャージは決まりですね?
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14 July 1999
9eetape
Galibier峠の下で、水玉ジャージのPiccoliを含む5人が逃げました。
意外なことに、Piccoliが最初にちぎれていき、最後はBanestのJose Luis Arrieta(Spa)が1人で山岳ポイントを目指しました。

ゴールのSestrieresのホテルで打ち上げやって、家に帰る予定?のMario CipolliniのSaecoチームは、シーザー生誕2500周年を記念して全員ゴールドパンツとホワイトジャージを着けていました。スイスチャンピオンとイタリアチャンピオンはナショナルチャンピオンジャージでしたけどね、罰金5000〜6000SF(40〜50万円)誰が払うんでしょうか。

Kelmeチームが盛んにアタックを掛けていました。KelmeチームのFernando Escartin(Spa)がJoaquim Castelblanco(Col)に引かれて抜け出したのにVirenqueが加わり、逃げ始めたのですが、第3集団のArmstrongをアシストするKevin Livingston(USA)の頑張りで第3集団に追い付かれてしまいました。

スキー場として名高いSestrieresへの登り、先頭集団8人から抜けだしたEscartinとPoltiのIvan gotti(Ita)に、ArmstrongとZulleが追い付きました。
残り5km手前あたりで、強烈なアタックでArmstrongがぬけでちゃった。凄い、あっという間にエース達を引き離しゴールしました。
山岳賞の水玉ジャージをVirenqueに奪われたPiccoli・・・ちょっとかわいそう。

総合4位以下の名前が代わっています。
Dufauxってやっぱり強いです。Saecoの山岳ステージエースは、彼なんでしょうか? 私はSavoldelliに期待しているのですけど。総合時間で27分32秒遅れの42位じゃあねえ・・・駄目かな。

Cipolliniが、信頼厚いFagniniと共に途中で止めたようです。そのままホテルに向かったのかな? 平地で総合1位を守り抜いたKirsipuuもTour de Franceを去って行きました。

第10ステージも山岳ステージ、面白そうです。
9eetape 総合成績
1. Lance Armstrong (USA) US Postal39.31.07
2. Abraham Olano (Spa) ONCE-Deutsche Bank6.03
3. Christophe Moreau (Fra) Festina7.44
4. Alex Zulle (Swi) Banest7.47
5. Laurent Dufaux (Swi) Saeco8.07
6. Daniele Nardello (Ita) Mapei8.36
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12 July 1999
8eetape
世界選手権のチャンピオンジャージを着てAbraham Olanoが走りました。彼は1998年の個人タイムトライアルで、そのジャージを得ています。
Cipolliniは全身緑づくめ・・・シューズカバーは黄色でした。
総合1位のエストニア人、Jaan Kirsipuuは上から下まで黄色。彼の国では、急拠Tour de Franceの中継を始めたそうです。
CofidisのBobby Julich (USA) が30km地点の左コーナーで泥に乗り上げ落車。かなりのダメージらしく、道端でオネーサンから応急手当を受けていました。たぶん彼のTour de Franceはこれで終り、来年に期待しましょう。
Abraham Olanoも別のコーナーで、落車しちゃいました。彼は、ダメージもなく再スタートしました。でも、下りでLance Armstrongに抜かれちゃいました。

Armstrong凄いですね、調子が悪そうに見えるとはいえ、世界チャンピオンのOlanoから時間と自負を奪っちゃいました。
恐ろしいくらいのスピードです。1h08m36s90で59.5kmを駆け抜けました。平均速度52km/h・・・

Cipollini、Kirsipuuが仲良くゆっくりとゴールに向かっていました。黄色のKirsipuuの後ろにCipollini、楽してるのかな?黄色に敬意を表しているのでしょうか。でもゴールラインは、Cipolliniがちゃっかりと?先に越しました。
明後日は、緑色ジャージをKirsipuuが着ることに、総合1位の黄色は再びLance Armstrongが奪っちゃいました。
8eetape 総合成績
1. Lance Armstrong (USA) US Postal33.34.16
2. Christophe Moreau (Fra) Festina2.20
3. Abraham Olano (Spa) ONCE-Deutsche Bank2.33
4. Stuart O'Grady (Aus) Crdeit Agricole3.25
5. Alvaro Gonzalez Galdeano (Spa) Vitalicio Seguros4.10
6. Jens Voigt (Ger) Crdit Agricole4.10
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11 July 1999
7eetape
昨年の敢闘賞男Lotto-MobistarのJacky Durand (Fra)が、赤いバンダナ巻いて単独逃げをうっていました。もっとも前にBig MatのLylian Lebreton (Fra)がいます。
他にもバンダナ巻いた選手がいます。スキンヘッドのPanataniがTour de Franceに置いて行ったトレンドが今年も健在のようです。
Jacky DurandがLylian Lebretonに追い付き、2人のフランス人が逃げを狙っていました。
Lottoの自転車、クロスシートステーだ、珍しいもの見たなあ・・・と思っているとメーカーがGTでした。
しかし、無念にも残り5kmを切ったあたりで、大集団に飲み込まれました。

で、なんとMario Cipolliniが4連続ステージ優勝しちゃいました。
第2次世界大戦以後での、レコードホルダーになったということです。
余裕で両手上げて後ろを振り返っていました。彼、歯並びがいいですねえ。やっぱり「馬」ですよ。
このステージもSaecoのアシスト達が、ガンガン行っていました。

かわいそうなTelekomのEric Zabel (Ger)は、途中で落車。でもリカバリーして、ゴールスプリントに加わりました。
・・・・ここぞという所で、両方のクリートが外れ足がブラブラ・・・・不運!!

第8ステージは、いよいよ個人タイムトライアル、今年の黄色ジャージの持ち主を少しだけ予想できます。
7eetape 総合成績
1. Jaan Kirsipuu (Est) Casino32.24.46
2. Mario Cipollini (ita) Saeco0.14
3. Stuart O'Grady (Aus) Crdeit Agricole0.34
4. Erik Zabel (Ger) Telekom0.44
5. Lance Armstrong (USA) US Postal0.54
6. Abraham Olano (Spa) ONCE-Deutsche Bank 1.05
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10 July 1999
6eetape
皆さんだいぶお疲れのようで、4人による逃げを潰す意志を持った集団は、必要最低所用時間で動きました。

今日も追撃集団の中で、Saecoチームが元気いいです。
その中でも、イタリアチャンピオンのSalvatore Commessoが良く目立ちます。彼はプロ2年目でナショナルチャンピオンシップが初勝利だそうです。・・・・SkySport解説の福井氏談。
彼、横広短躯で濃いい顔・・・・・新アイドル誕生。今日は、ノーマルパンツ、色分けしていません。

Telekomチームは左袖に携帯電話を埋め込んで走っていました。かさばって重そうですよ。
ヨーロッパで日本製の携帯電話を見せると、誰もが欲しがるそうです。でも、使えない。

このステージは、半世紀ぶりのタイ記録となるChipolliniの3連続ステージ優勝の野望を砕き、Tom Steels (Bel)Mapeiが取りました。
6eetape 総合成績
1. Jaan Kirsipuu (Est) Casino26.58.03
2. Tom Steels (Bel) Mapei-Quick Step0.03
3. Mario Cipollini (Ita) Saeco0.26
4. Stuart O'Grady (Aus) Crdeit Agricole0.30
5. Erik Zabel (Ger) Telekom0.34
6. Lance Armstrong (USA) US Postal0.38
ところが、ところがTom Steelsが危険行為で、順位降格になったようです。
ゴール前でJan Svorada (Cze)Lampreのラインに割込み、彼を押し退けていました。その映像が繰り返し流れていました。
Cipolliniの3連続ステージ優勝成る!! ついでに総合2位まで、上がっちゃいました。
6eetape 総合成績:改定版
1. Jaan Kirsipuu (Est) Casino26.57.55
2. Mario Cipollini (ita) Saeco0.26
3. Tom Steels (Bel) Mapei-Quick Step0.31
4. Stuart O'Grady (Aus) Crdeit Agricole0.38
5. Erik Zabel (Ger) Telekom0.38
6. Lance Armstrong (USA) US Postal0.46
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9 July 1999
4,5eetape
フランスって農業国なんですねえ。Sky-Sportを見ていて、今更ながらに再認識しました。木々の緑も濃いですけど、畑の緑と茶色も負けず劣らず。主張しています。
第3ステージまでは、冴えなかったMario Cipolliniが、やっと第4ステージで優勝しました。Saecoのアシスト達が、気合い入れてゴール前で引っ張っていました。
イタリアチャンピオンジャージを着たSalvatore Commessoもガンガン引いていました。彼のレーサーパンツは、緑と赤で縦に色分けされています。それも真中から、んん・・・・ちょっとねえ、少しオフセットした方がいいような。
この第4ステージは凄いことに、平均速度50.355 km/hで終了しました。ツール史上最高速だということです。

第5ステージは、10人が20数kmで飛び出し、その中に紛れ込んだLampreチームのMariano Piccoli(Ita)が、FestinaのLaurent Brochard(Fra)と共にささやかな山岳ポイントをコツコツと稼いでました。
平地の山岳ポイントというのも変なんですが、水玉模様のジャージを誰かに着せておくために、作ってるんでしょうねえ。
Piccoliは、Giro d'Italiaで2度山岳賞をとっています。前半戦でコツコツと稼ぐというのが戦法で、本格グランパーとはいえないようです。1996年のGiro d'Italiaでは、スプリンターらしきチームメートと共に本格派たちから遅れて、緑色の山岳賞ジャージでCima CoppiのPasso Gavia(2621m)に現れました。
1998年のGiro d'Italiaでは、ポイント賞を取っています。
かなりまめな男のようです。愛想も良く、今年のTrevisoのタイムトライアルでスタート付近をウロウロし、観客に笑顔のサービスをしていました。

結局、当然のようにCasinoが引く大集団に捕まり、ゴールスプリント。
確信を持って両手を上げたMario Cipolliniが2連勝しました。
上空からの映像で、彼の他を寄せ付けない伸びが良く分かりました。第4ステージで自信が体に戻ってきたようです。
4eetape 総合成績
1. Jaan Kirsipuu (Est) Casino17.10.40
2. Stuart O'Grady (Aus) Crdeit Agricole 0.16
3. Tom Steels (Bel) Mapei-Quick Step0.21
4. Lance Armstrong (USA) US Postal0.24
5. Erik Zabel (Ger) Telekom0.32
6. Abraham Olano (Spa) ONCE-Deutsche Bank0.35
5eetape 総合成績
1. Jaan Kirsipuu (Est) Casino22.47.00
2. Tom Steels (Bel) Mapei-Quick Step0.17
3. Stuart O'Grady (Aus) Crdeit Agricole 0.24
4. Lance Armstrong (USA) US Postal0.32
5. Mario Cipollini (Ita) Saeco 0.32
6. Erik Zabel (Ger) Telekom 0.40
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7 July 1999
1,2,3eetape
えー、CSチューナーを買いました。3万円でちょとおつりが来ました。今、無料視聴期間中です。初期不良に泣かされました。チューナー、アンテナと取り換えやっと写りました。
私、初期不良引き出すの得意技なんですよ。PowerMac4400のFDドライブに始まり、Vaio505のバッテリー、Aria(CONTAXのカメラ)の液晶。
Giro d'Italiaで借りたレンタカーのOpel Astraはブレーキが変な音して、最後はブレーキディスクが異常摩耗してましたしね。・・・・これは初期不良とはいえないか?
惹かれる新製品ありましたら、初期不良出るかどうか使ってみますよ、物を渡してていただければ。

Tour de Franceが始まりました。
プロローグはアメリカ人のLance Armstrong(US Postal)がとちゃいまして、第一ステージはそのままのポジション、Alex Zulle(Banest)も元気でした。
凄い男ですねえ、Armstrongって、癌だったんですよね。それが昨年のVuelta a Espanaで4位、世界選手権のタイムトライアルで4位、個人ロードで4位。癌から帰還して、いきなりメジャーレースで4位の三冠?ですからね。こりゃあ、やってほしいですよTour de Franceの黄色ジャージでパリに・・・・

密かにSaecoの77番Paolo Savoldelli(Ita)に期待しています。なんかやってくれそうです。
Marco Pantaniが走っていた時点の、Giro d'Italiaで総合2位ですからねえ。期待しない方がおかしいですよ。
第2ステージで大落車が引金になった逃げ集団に、ちゃっかりと混ざってましたし。
この日Giro d'Italiaの覇者Ivan Gotti(Polti)とZulleは無惨にも、6分遅れの大に集団。

平地で6分も遅れちまったら、Zulleが取り返すのはほぼ無理でしょう。タイムトライアルは1、2を争う程の強さを誇る彼、・・・山岳はいまいちなので、タイムを縮めることはほぼ無理でしょうね。タイムトライアルで、2分くらいは稼げそうですけど。。

第3ステージ、エストニア人として、初めて黄色いジャージ着たJaan Kirsipuuが、せっせとポイント稼いでいます。・・・このまま行くってこと、ないですよね。
1eetape 総合成績
1. Lance Armstrong (USA) US Postal5.04.20
2. Alex Zulle (Swi) Banesto0.07
3. Abraham Olano (Spa) ONCE-Deutsche Bank 0.11
4. Christophe Moreau (Fra) Festina0.15
5. Chris Boardman (GB) Credit Agricole 0.16
6. Jaan Kirsipuu (Est) Casino0.16
2eetape 総合成績
1. Jaan Kirsipuu (EST) Casino8.49.38
2. Lance Armstrong (USA) US Postal0.14
3. Stuart O'Grady (Aus) Credit Agricole0.22
4. Abraham Olano (Spa) ONCE-Deutsche Bank0.25
5. Christophe Moreau (Fra) Festina0.29
6. Tom Steels (Bel) Mapei-Quick Step0.31
3eetape 総合成績
1. Jaan Kirsipuu (Est) Casino13.18.59
2. Tom Steels (Bel) Mapei-Quick Step0.17
3. Stuart O'Grady (Aus) Credit Agricole0.20
4. Lance Armstrong (USA) US Postal0.20
5. Abraham Olano (Spa) ONCE-Deutsche Bank0.31
6. George Hincapie (USA) US Postal0.34
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