スペインをGranada(グラナダ)に向かっている時に、たまたまPuerto Lapice(プエルト・ラピセ)という町のホテルに泊まりました。
そのHotel El Puertoは1泊36Euro、ワイン付の夕食は12Euro、2つ星のホテルですから妥当な料金といったところでしょう。
1泊20〜30Euroで泊まれる宿を望んでいたのですが、いつもの様に夕方になってから宿を探し始めたので、予算オーバーのホテルでも致し方ないところです。
翌日、気になっていたPuerto Lapiceの広場に行きました。
人気が無い広場を囲む部分的に3階建ての回廊は、白壁と朱色の木柱が美しく、強い朝の陽射しがテラスの影を広場に落とす様は、町の回りの乾燥しきった風景からは想像できないくらいに穏やかで、ついつい長居したくなりました。
今年のスペインで、一番印象的な建物でした。
Castilla-La Mancha(カスティーリャ・ラ・マンチャ自治州)のCiudad Real(シウダー・レアル県)に属するこの小さな町は、Don Quijote(ドン・キホーテ)が騎士の称号を受けた場所のようです。
Ruta de Don Quijote(ドン・キホーテの道)という看板は、Castilla-La Manchaの街道のいたるところに掲げられていて、セルバンデスの小説というよりも史実なのではないかという錯覚を覚えてしまいます。