愛情を込めて "La Primavera" (春) と呼ばれる Milano-San Remo は、47回がゴ
ールスプリント、46回は他の形で、1995年から勝利はゴールスプリントで決せら
れている。
ジロやツールに目標を定め、ゆっくりと調整している選手を除き、多
くの選手達がシーズン最初から全開でスタートを切っている。
少なからずのスタ
ー選手達の夢を繋ぎながら、本大会も再びスプリントゴールとなり、長い間勝利
を模索していたベテラン選手に勝利を与えた。
今日は、2001年2位に甘んじた伊の
Mario Cipollini (Aqua&Sapone-Cantina Tollo) にその順番が回ってきた。
これ
より彼のコレクションに、なかなか掴めなかった勝利を加えた。この優勝者は、
全くのダークホースではないが、このレースにはこれまでにも沢山のどんでん返
しがあった。
2位はゴールの速さで知られている米のナショナルチャンピオン Fred
Rodriguez (Domo)、彼の戦歴中最も輝かしい成績。
3位はスイスの Marcus Zbeg。
(Rabobank).
このスリルを味わった事の無い選手が沢山いるにもかかわらず、35歳の Marco
Cipollini はこの伊のクラシックに14回出場している。
ライオンキングはこれ
までの2位2回の経験を生かし、非常に圧倒的な方法で優勝。
この勝利は掛け値無
いものだが、ゴール手前約40kmで落車が発生し、優勝候補の幾人かが巻き込まれ、
最後の決戦に参加できなかった。
最悪の状況に追い込まれたのは2001年ワールド
カップ優勝者、大腿骨骨折によって最低3ヶ月は自転車に乗ることが出来ない。
伊の Danilo Di Luca もまた落車。
4回の優勝者、独の Erik Zabel (Telekom)
は落車の後ろに捕まり、ゴールスプリントに参加することが出来なかった。
この日は287kmのコース殆どで追い風となり、集団スプリントを予感した選手が
幾つかの逃げを試みる。
特に伝統的な打ち上げ台 San Remo の10km手前
"Il Poggio" の登りで攻撃が仕掛けられた。
この短い登りは、スプリンター向き
のこのコースへ障害を与える目的で1960年に組み入れられたが、選手達はこれを
超えるように育ってしまったようだ。
Poggio の登りは集団を長く伸ばすように
目的を果たし、幾つかの攻撃が成功する。
スペインの Samuel Sanchez Gonzalez
(Euskaltel) がこの登り最初の2kmで抜け出す。Sanchez Gonzalez は単独でこの
登りの頂上を通過し、下り始めたが、メイン集団に捕まる前に伊の Paolo Bettini
と Giuliano Figueras に捕まった。
Cipollini は以下のようにコメント:
"夢を実現した。この勝利は多くの犠牲の
上に成り立っている。本当にこの勝利の重さを実感するまで時間が必要だ。"
Milano-San Remo (WC) 287 km:
1. Mario Cipollini (Italy) Acqua & Sapone 6:39:30
2. Fred Rodriguez (U.S.) Domo
3. Marcus Zberg (Switzerland) Rabobank
4. Jo Planckaert (Belgium) Cofidis
5. Oscar Freire (Spain) Mapei
6. Tomas Konecny (Czech Republic) Domo
7. Andrei Tchmil (Belgium) Lotto
8. Jan Svorada (Czech Republic) Lampre
9. Paolo Bossoni (Italy) Tacconi Sport
10. Mario Manzoni (Italy) Index
11. Ruggero Marzoli (Italy) Mobilvetta
12. Paolo Lanfranchi (Italy) Index
13. Andrej Hauptman (Slovenia) Tacconi Sport
14. Mauro Zinetti (Italy) Index
15. Peter Van Petegem (Belgium) Lotto
16. George Hincapie (U.S.) US Postal Service
17. Alessandro Petacchi (Italy) Fassa Bortolo
18. Giuseppe Di Grande (Italy) Index
19. Marc Lotz (Netherlands) Rabobank
20. Samuel Sanchez (Spain) Euskatel all s.t.
ワールドカップ順位:
1. Mario Cipollini (Italy) Acqua & Sapone 100 points
2. Fred Rodriguez (U.S.) Domo 70
3. Marcus Zberg (Switzerland) Rabobank 50
4. Jo Planckaert (Belgium) Cofidis 40
5. Oscar Freire (Spain) Mapei 36
6. Tomas Konecny (Czech Republic) Domo 32
7. Andrei Tchmil (Belgium) Lotto 28
8. Jan Svorada (Czech Republic) Lampre 24
9. Paolo Bossoni (Italy) Tacconi Sport 20
10. Mario Manzoni (Italy) Index 16
時系列 (EuroSport.com より)
Time
11.45 Milan- San Remo 地元時間約9.30スタート。選手達はワールドカップ初戦
287kmを走り始める。Milan-San Remo はワールドカップ中最も長く、7時
間以上のレースとなる。
12.00 全197選手が今日のスタートラインに立った。
12.15 レース3時間経過、逃げも無く集団はそのまま全選手
12.22 実際は1選手 Fabrizio Guidi (Team Coast) がDNS
12.30 集団は非常に難しい登り Bric Berton (143km地点)を待っている模様
殆どの選手はそれまで逃げたくない模様
13.40 この日初めての攻撃は125km地点、Abraham Olano (ONCE), Torsten
Schmidt (Gerolsteiner) 及び Vladimir Dum (Panaria) が集団から逃げる。
Olano が Cassinelle の中間スプリントを取る。
13.40 先頭集団がコール中間ポイント Bric Berton の頂上を通過。
先頭集団は5選手: Olano, Andrle, Schmidt, Duma 及び Inigo Cuesta (Cofidis)。
ハンガリー選手 Laszlo Bodrogi が32秒遅れで追走。集団は1分遅れ。
13.45 Bodrogi が Bric Berton の下りで先頭5選手を捕まえ、先頭集団は6人となる。
先頭集団を56秒遅れで Hvastija (Alessio) と Serpellini (Lampre)
が追い、メイン集団は1分30秒遅れ。
14.20 7人の先頭集団が4分30秒先行して200km地点を通過。この後の35kmは平坦。
そして Capo Mele の最初が少し登りとなる。
14.45 7選手が先頭集団をそのまま構成: Abraham Olano, Rene Andrle (ONCE),
Torsten Schmidt (Gerolsteiner), Vladimir Duma (Panaria),
Inigo Cuesta(Cofidis), Laszlo Bodrogi (Mapei) 及び
Martin Hvastja (Alessio)。
この時点で先頭集団は Saeco, Telekom そして Acqua e Sapone が引く大集
団に2分38秒差。
15.15 大集団から抜け出した Alessio Galletti (Saeco) とのタイム差が1分18秒
Lance Armstrong と共にチームメイト Hincapie のアシストで US Postal
が大集団を引く
15.30 メイン集団で大落車...
15.31 Danilo Di Luca が怪我をした模様...
15.34 Erik Dekker もまた落車に巻き込まれた模様
15.45 残り21km、抜け出した Kivilev と Guttierrez が捕まる
15.46 Mirko Celestino がCipresa の下りで抜け出す
15.47 この伊選手の動きは素晴らしい、レースのキーポイントとなる
15.50 大落車: Telekom の選手 Wesemann 巻き込まれる
15.51 Celestino が再び捕まる
15.53 Etxeberria と Radaelli が行かされるが、直に捕まる
15.55 Flecha と Peron が逃げる...
15.58 これまで Zabel は調子よくなさそう。集団の中に埋もれている
15.59 今度は Radaelli の逃げの番、しかし長く続かず。
先頭集団が再び纏まる
16.00 伝説の登り Poggio。関が原。
16.01 Vinokourov がこの登りで逃げてギャップを広げる
16.03 この Telekom 選手が Euskaltel の Sanchez-Gonzalez に捕まる
16.04 Sanchez が単独先頭
16.05 この日最後の登りで集団が割れる。Bettini が抜け出す
16.05 Bettini が単独先頭。素晴らしい...
16.06 Figueras が Mapei の伊選手のギャップを詰めに行く
16.07 未だ Bettini が先頭。彼が San Remo の下りに入る...
16.08 残り4km、Bettini 良く踏めている。彼が Figueras に捕まる
16.08 Bettini-Figueras と追走集団の差は8秒
16.12 集団のギャップが詰まる...
16.13 残り1km!! 集団がまた纏まる
16.13 スプリント始まる...
16.15 Mario Cipollini Milan-San Remo 優勝...
3/03 23/03 Primavera Rosa ITA CDM WEL |
土曜日、女子のワールドカップ第3戦目、Varazze〜San Remo 間118kmのレースは、
オランダの Mirjam Melchers (Farm Frites-Artol) が優勝。
Melchers はゴール
スプリントでリトアニアの Diana Ziliute とオランダの Chantal Beltman を下
した。
Poggio の登りでセレクションがかかり、落車によって先頭集団が割れ、
先頭集団にいたこの3選手が集団に先行してゴール前に入った。
Poggio での最終
ふるい落としは、スイス選手 Nicole Braendli と英選手 Nicole Cooke によっ
て仕掛けられた。
Primavera Rosa, 118 km:
1. Mirjan Melchers (HOL-Farm Frites) 2h 55:31
2. Diana Ziliute (LIT) s.t.
3. Chantal Beltman (HOL) s.t.
4. Virginia Moinard (FRA) 2h 55:33
5. Andrea Bosman (HOL) s.t.
6. Luisa Tamanini (ITA) s.t.
7. Vera Carrara (ITA) s.t.
8. Tanja Schmidt-Hennes (GER) s.t.
9. Nicole Braendli (SWI) s.t.
10. Susanne Ljungskog (SWE) 2h 55:40
第3戦後のワールドカップ順位:
1. Petra Rossner (GER) 150 points
2. Mirjan Melchers (HOL) 128
3. Rochelle Gilmore (AUS) 100
4. Hanka Kupfernagel (GER) 62
5. Diana Ziliute (LIT) 50 points
3月20〜23日 GP Mosqueteiros / Rota do Marques ポーランド 2.3 MEL |
ステージ 3: 未入手
3月12〜24日 Vuelta Ciclista de Chile チリ 2.5 MEL |
ステージ 10:
1000m以上の標高 Coya の登りを含む Marchihue〜Los Maitenes
間188kmの第10ステージ、アルゼンチン選手 Gonzalo Salas (Lider-Ariel) が
同胞の Edgardo Simon (Publiguias-Bianchi) からリーダージャージを奪った。
このステージはチリ選手 Arriagada (Publiguias-Bianchi) が4:52:54 のタイム
でステージ優勝。
Arriagada に続いて Salas が4:52:58で2位、Marcelo Aguero
(Ekono) が4:53:02で3位。
総合成績は Gonzalo Salas の38:13:46でトップ、
Aguero が30秒差で2位、チリ選手 Luis Sepulveda (Ace-Bryc) が46秒差で3位。