Giro d'Italia 1998 独断ガイド
このステージでは、個人タイムトライアルが行われます。
かつてTour de FranceにおいてLaurent FignonがGreg Lemondに逆転されてしまったのは、最終ステージの前日に行われた個人タイムトライアル。
今年のGiro d'Italiaでも同じようなシーンが見られるでしょうか。そうだったらいうことなしです。最後の最後まで楽しめます。
その為には、対抗馬のエースとアシスト達がそれぞれの役割で、三つの山岳ステージでMaglie Rosaを着た男の後ろにぴったり付いて行くことを望まなければなりません。
1995年の2回目の個人タイムトライアル、1997年限りでステージレースから姿を消したTony Romingerが、寂しくなった頭を惜しみなく我々ギャラリーに見せながら山頂ゴールへと力強く上がってきました。
翌1996年、総合順位の中頃の選手達が次々スタートする中、Maglie Rosaの上にウィンドブレーカーを着たPavel Tonkovが集中力がいまいちの表情で姿を現し、コース上を走っていました。
そしてそれが伏線となり、翌日のDoromiteステージPaaso Pordoi(2,239m)で、スペインの星Abraham OlanoにMaglie Rosaを渡してしまいました。
まだチャンスが十二分に有ったTonkoは翌日のステージ、最終ステージ前日のPasso del Mortirolo(1,852m)で、Olanoをかなたに追いやり再びMaglie Rosaに腕を通しました。
個人タイムトライアルは、選手を一人一人じっくりと見れます。・・・あっ・・・とスピードに目がついていかないと「じっくりと」とはいかないかもしれません。
スタートのお立ち台に近付けることができれば、「じっくりと」見れます。...でも競争相手は沢山います。
Mendrisio、Luganoへの行き方
このステージは、すべてスイスで行われます。距離はMendrisioからLuganoまでの34km 。
MendrisioとLuganoはN2(E35)とNo.2沿いです。TCIの地図には「N2」「No.2」と表記されています。スイスで発行されているKummerly+Frey等の地図には「E35」「2」とあります。
イタリアからは湖水の町Comoより北上すれば、それらの町にすぐ着きます。国境の町Chiassoで足止めを食わなければ・・・まあ、そんなことはまずないでしょうが、車のトランクを開けろと言われることは有るかもしれません。
Camping & Albergo
Luganoは湖沿いの町です。イタリア語圏ですが、スイスの町らしくこざっぱりしたところでキャンプ場もLugano湖に面して幾つか在ります。
Mendrisioの近くにもキャンプ場は在るようです。
ホテルも在るでしょうが、イタリアのAlbergoを経験している私としては、とても使う気にはなれません。Albergoは安上がりですからねえ。
キャンプ場はイタリアなんかより、いろんな意味で綺麗です。・・・結局はキャンプ場へ行くでしょう。
雨が降ってたら、イタリアへと国境を抜けてAlbergoを探します。
あなただったら、どうしますか?
informazione
峠の標高、距離、平均勾配 ありません。ほぼフラットです。
地図 Lombardia TCI(Touring Club Italiano)発行 1/200,000 Schweiz/Switzeland Kummerly+Frey発行1/301,000
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