GIRO 観てきました


笠松厚雄氏から戴きました。
貴重なレポート有難うございます。
6 June 2000  
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前日、MILANOから車でVENEZIAに入り、朝、VENEZIAからBIBIONEに入りました。
余談 ですが、MILANOからVENEZIAへ向かう高速沿いの町には、DE ROSAやPINARELLO、 BIANCHIといった有名工房が数多く点在するので、そこを訪ねながら走ってもおもし ろいでしょう。
私はあこがれのDE ROSAを訪ねました。 BIBIONEでは、スーパーの駐車場に車を停めてスタートを観ました。目立ちたがり屋 のCIPOLLINIがわざと集団から離れて最後尾で出発し、沿道の喝采を浴びていまし た。
観戦後は心配したような渋滞もなく、問題なく町から出られました。
FELTREまで の高速も順調で、ゴールの1時間前くらいに到着できました。
FELTREのゴールは貴族 かだれか(?)の大きな館の前の通りなのですが、みんな塀を乗り越えて館の庭の中 に入り、そこから観戦していました。(ここがゴールを10mくらい上から見下ろす特 等 席!)
チーム毎にサービスカーを停めてある位置をあらかじめ確認しておくと、ゴールから 戻ってくる選手を間近で見られます。
FELTREからの道路もあまり渋滞はありませんでした。(割に早めに出たからでしょう か。) 
この日はCOLTINA D'AMPEZZOまで車で走って宿を探しました。
たしかに albergoはたくさんありましたが、シーズンオフのため、開いているのは数件だけ で、あとはchiuso(休業中)。
ちょっと焦りましたが、なんとか1軒、見つけて泊ま れました。
ここの宿で教えてもらったCRIGNESというristoranteは良かったです。


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標高2057mのMARMOLADAへ行ってきました。
選手の通過は4時頃でしたが、私が11時に 麓のMALGA CIAPELAに着いた時には、すでに通行止めになっていて、駐車場にはたく さんの車が停まっていました。
おそらく、かなり早い時間に通行止めになっていたも のと思われます。
聞いてはいましたが、ここの急坂はすごいですね。歩いて登ったのですが、帰りは足 をひきずるようでした。
それでも、たくさんのファン(それも中高年!)が自転車で この坂を登っていくのには感心しました。
頂上から500mほど手前の急坂で観戦しま したが、切れ目なく並んだファンが次々に選手の尻を押すので、選手はベルトコンベ アーに乗って登っていくようです。
トップから5分ほど遅れて来たPANTANIに対する声 援がひときわ大きかったのが印象的でした。
この日は帰りの渋滞がひどかったため、PASSO DI GAVIAの近くまで行く予定を変更せ ざるを得ず、CANAZEIから少し南に下ったMOENAという小さな町に7時頃到着しまし た。
この町もスキーリゾートで、albergoはたくさんありましたが、開いているのは2 軒だけという有様。それでもガラガラで問題なかったですが...。


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標高2621m、伝説のPASSO DI GAVIAに登りました。恥ずかしながら、前日の MARMOLADAで足の感覚が無くなるほど疲労してしまったので、18kmの山道を歩いて 登れるかどうか自信が無く、躊躇しましたが、本当に行ってよかったです。
頂上の ちょっと下で観たのですが、道路脇に雪が残っていて風が強く、小雪が舞っていまし た。
観戦の服装としては、長袖のシャツにスキーセーター、そしてキルティングの ジャケットと帽子が必要です。
この峠の厳しさの前には、苦しさのあまり選手達もspingi(尻押し)を要求してきま した。
同じ苦しみを味わってきた身としては、押さないわけにはいきません。
この不 思議な選手との一体感が山岳ステージの魅力ですね。自分もGIROに参加したという実 感です。
峠を下る時はずっと雨で、持って行ったレインコートが非常に役に立ちました。
このサイトのアドバイス通り、イタリア人達といっしょに草の生えた急斜面と林間の細い トレッキングコースを歩いて下ったら、夕方6時には麓に着けました。
路上にたくさん停めてあった車は全然いなくなっていました。
そのまま翌日のコースを車で2時間ほど走り、BRESCIA近くの湖畔にあるPISOGNEとい う町に泊まりました。ここのalbergoもガラガラでした。

翌日、BERGAMO近くのTREVIGLIOにあるBIANCHIを訪ねてから、MILANOに無事戻りました。(月曜日だったので、BIANCHIのショップが閉まっていたのは残念でした。)
日頃運動不足の中年の私には、肉体的に疲れ切ったというのが正直なところですが、 選手達が来ると、それまでの疲れがすべて吹っ飛んでしまい、大声で声援し、夢中で 走って選手を押す力が涌き出てきます。
そんな情熱を奮い立たせてくれるものが、 GIROにはありました。
これまでTOURは2回観に行ったことがありますが、GIROは初めて。しかもイタリア語 はまったくダメ。
こんな私がすばらしいGIRO体験ができたのも、こちらのサイトで十 分な情報を得ていたからだと思います。本当に感謝しています。今後もぜひ内容を充 実させてください。
また、微力ながら、私の情報が皆さんのお役にたてば幸いです。
では。
笠松厚雄
kasa@mail.fastnet.ne.jp
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