InfoCiclismo
原典:Frank Gonzalez infociclismo
翻訳:Togo Mikio
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  インフォチクリズモ 7月15日 part2  http://www.infociclismo.com
  US ポスタルサービスサイクリングチーム公式ウェッブページより引用
http://www.uspsprocycling.com

***ツールドフランスレポート***
  ツール日記:  
ステージ13 7月14日
CARPENTRAS - LE MOUNT VENTOUX, 148 km
ツールドフランスの Dan Osipow からレポート

* Avignon のスタート地点、いつものようにチーム車両近くは大混雑。
Armstrong の奥方、息子、そして親戚がスタート前にチームのキャンピングカーに一寸寄っ た時、彼らが中に入るのも不可能なくらい、そして同様に外に出るのも同様に非 常に苦労した。
子供の Luke David Armstrong は今日黄色のツールドフランスの Tシャツで着飾っていた。

* 昨日のプロバンスの巨人で知られる Mont Ventoux への伝説のステージに対す る記事のテーマは、明らかに "巨人"。:
L'Equipe -
"Les Geants de Provence" - プロバンスの巨人達
Le Dauphine Libere -
"Armstrong le geant" - 巨人 Armstrong
La Provence -
"Les geants du Ventoux" - Ventoux の巨人- 及び "Bien assis sur son trone" - 玉座は安泰
Le Figaro -
"L'Americain Armstrong nouveau geant de Provence" - 新しいプロバンスの巨人米の Armstrong
Aujord'hui en France -
"Armstrong ecrase le Tour" - Armstrong ツールを砕く そして "Lance Armstrong en seigneur et en maitre" - 王者にして支配者 Lance Armstrong

* 昨日のゴール付近、Marco Pantani にステージ優勝を許した Armstrong の Miguel Indurain 風の動きが今日の報道の主題だった。
多くの新聞が、Armstrong のこの行為を賞賛している。
L'Equipe のヘッドラインの一つに "La politesse du roi" - 王の儀礼とある。
"ステージ優勝することが重要では ない" と Armstrong は述べている。
"パリで優勝する方がより重要だ。
" Pantani は Armstrong の展開を "尋常ではない。彼は偉大な王者だ。" と宣している。

* 昨日主催者は、Mont Ventoux に集まった観客を30万人以上と推測した。

* 昨日 Mapei は9選手全てが出走したが、急に5人に減少した。
Chann McRae と Tom Steels の両選手が昨日棄権し、今日は第9ステージ優勝者の Paolo Bettini が出走せず、現イタリアチャンピオン Michele Bartoli が補給地点で棄権した。

* この他に脱落した選手は、低調に苦しむ Saeco の Laurent Dufaux。
昨年 Dufaux は総合4位だった。

* 昨年の"ランタン・ルージュ" は、- また昨年バテバテでゴールした選手とし て知られている - Jacky Durand。
彼が2年連連続でこの座を狙っているか否か解 らないが、今年は急激に情況が好転している。
絶え間なく攻撃を仕掛けるこの Lotto の選手は、Armstrong から52分44秒遅れの79位に快適に座っている。
現在の赤ラ ンプは1時間42分17秒と大きく遅れた、Kelme の Francisco Leon。もし Durand が最下位になりたいのであれば、もっとブレーキをかけなければ。

* Draguignan から Briancon 迄の249.5km、今日の怪物ステージの出走は朝9時半! このステージは4つの登り - カテゴリー1の登り2箇所と超級一つの登りを含んで いる。
ハンドブックに示されている最高の平均速度-33kph-で選手達が走れば、 ゴールは午後5時11分となる。
もし選手達がリストの中の最も遅い平均速度-29kph- で走ったならば、ゴールは出走から約9時間後の午後6時13分。

--Draguignan より Dan Osipow, 7月14日
***ツールドフランスレポート***
  ツール中継:   
7月14日
ツールドフランス Margot Myers のレポート

DRAGUIGNAN, FRANCE
一日キャラバンの中のチームカーに乗っていると、絶対的なスリル、一寸退屈、 またはその間をさ迷っている。
多くの要素がこれらの感覚に関わってくる。:
ステージのタイプ (平坦, 山岳, 複合); ステージの距離; 機材故障や選手に問 題がなどがあるかないか; 集団で落車があるかないか; そして天気の状態。

例えば明日のステージは、249.5km。歴史的な Col d'Izoard を入れ、3つの大き な登りを含む魅惑的なステージとなるだろう。
しかしその一方、最も速く走った としても約8時間はかかるだろう。
きちんとした休みもなしに車の中にいるのは あまりにも長く、特に雨が降れば運転は非常に技術を要する。

ソシエテ・ディ・ツールドフランスは、各チームにキャラバン内で使用する車を 2台用意している。
これらはフィアットのワゴンで、夫々一様に屋根にバイクラ ックとレースラジオを装備し、チームのロゴで装飾してある。
我々はそれに独特 の改造を施した:
ダッシュボードに小さなLCDテレビ, 我々の選手達と連絡する 為の無線システムのトランシーバー, レース中2台の車で情報交換するための二 次無線システム(状況によって補給地点とゴールの間の車両の連絡), そして携帯 電話。

レース中、我々のスポーツディレクター Johan Bruyneel は、メカニックの Geoff Brown を右後ろの座席に乗せて、キャラバンの第1チームカーにいる。
Geoff は、 工具セットとスペアパーツの箱、5ペアの前輪と後輪, 水とコーラを詰めたボト ルの入ったクーラーボックス, 各選手のための雨または寒さ対策用の装備、そし て車内で取る彼と Johan の昼食。
明日の様な山岳ステージでは、Lance Armstrong, Tyler Hamilton, Kevin Livingston, George Hincapie のためのスペアバイクを 屋根に積む。
自転車は戦略的に並べる順番が決まっており、これ故 Geoff は自 転車の用意を素早くできる。:
最初に Lance, 次に Tyler , Kevin, George の 自転車と並ぶ。自転車そのものの交換はあまり無いが、有る。

より頻繁に起こるのは車輪交換だが、幸いにもこれまでそれほどしょっちゅう発 生していない。
ツールの期間中テレビ中継で Geoff がホイール交換をする場面 を見ることができたならば、彼が全くスピードの鬼だと理解できるだろう。
彼は 手に車輪を持って車を飛び出し、選手が待っている場所迄路肩を走り、車輪を交 換し、選手を自転車に乗せてレースに彼を押し戻す。
これらの全てを秒単位でこ なすのだ。

アシスタントスポーツディレクター Dirk Demol が運転する第2車両には、メカ ニックの Alan Buttler が後ろに乗っている。
彼らは第1車両と同じ機材を持っ ているが、屋根に載せているのは、Frankie Andreu, Viatcheslav Ekimov, Benoit Joachim, Steffen Kjaergaard, Cedric Vasseur のスペアバイク。
これらの自転 車は、山岳ステージでメイン集団から脱落する可能性が高いと考えられる選手達 のものだ。
通常(山岳ではない) のステージで、第1車両に6台の自転車を積む。

車の中にいる Johan 一日中国連にいるis practically a day at the United Nations. 彼は2種類の無線と携帯電話を操り、車と並んでやって来る多くの選手達 やその 他の監督達と話す。
この時彼は4種の異なった言語-母国語のフラマン語、英語、 仏語、そしてスペイン語を使う。
同時に入る情報は、ツールラジオと、ダッシュ ボードの上の小さなテレビから仏の2と3のテレビ報道。

我々のチームのメンバーは、Johan と話すためにやって来る。
彼は展開を彼らに 話したり、ボトルを渡したり、勇気付けたりする。
今日、彼らは逃げを潰そうと 思ったが、彼は後ろで待機させた。
機を熟すのを待ち、Johan は全体的な展開に 目を光らせ、チームが力を使うべき場面か、力を使うに値しない状況かを判断す る。

Lance は、誰が攻撃を仕掛けているのか、彼らの総合順位はどれ程か確認するた めにをしょっちゅう無線を呼び出す。
大体 Geoff が前日の順位を確認して、Johan に伝え、彼はそれをそのまま伝える。

Lance がマイヨジョーヌを着ている利点の一つは、我々の車がキャラバンの先頭 を走れる事だ。
この結果、集団の直ぐ後ろを走るレースディレクターの直ぐ後ろ に位置取る権利を持った、劇場の最高の席だ。
疲労して切れる選手が見れる。チ ームカーにボトルを取りに来る選手を見れる。
そして、助けを求める選手のタイ ヤ交換の作業のために前に上る他のチームの車両を見れる。

Johan は、マイヨジョーヌを守るために正確な戦略的挑戦に挑まなければならな い。
今日はチーム一丸で一日中厳しい仕事をせねばならず、Johan は始終彼らの 動きをコントロールしなければならなかった。
彼はステージが展開するにつれ、 起こる可能性の高い状況を予測し、チームにとって何が何が最善か、マイヨジョ ーヌを守る最高の方法を決断する。
もしペースを下げなければならなければ、我 々のチームが集団の先頭に出て働き、ペースを下げて集団全体のスピードを減速 させる。

Johan や Dirk といった元プロ自転車選手の監督を持つのは明らかに強みだ。
一 例として、彼らは選手達の動きを"読める"し、これからチームの選手達に何が起 こるかアドバイスを与えることができる。
他の多数の選手と共に詰まった集団の 中で何年も自転車で走っていた経験で、接近して車を運転することもできる。
キ ャラバン内で、直角コーナーを高速で抜けるのは必要欠かざる技術だが、事故の 可能性は付きまとう。
サイドミラーは楽な的になり、多くの監督が面白い癖を持 っている。お互いが並走して接近して話す時、彼らは殆ど無意識にサイドミラー を内側に倒し、話している間中その上に腕を置いている。

二年前から我々のチームは無線システムを使用しており、各選手と監督達がお互 いに話し合う事ができる。
Johan は無線システムを使い、登りが近づいた時、落 車が発生したり何かしらの危険性が迫った際、選手達に警鐘を与える。
Lance も 同様の事をする。
彼は他の選手を集団の先頭に呼んだり、危険な区間に入った場 合、選手達に道の真中を走るように指示したりする。
今日、Frankie が逃げに乗 った時、Lance の無線システムのレンジを外れたため、彼は Johan にメッセー ジを Frankie にリレーするように頼んだ。:
"彼がそのままそこに留まるならば 優勝する積もりでと伝えてくれ。"

仏より U.S. PS の Margot Myers のレポート


Thanks Frank Gonzalez
東郷幹男@東京中野
QFH01400@niftyserve.ne.jp
mikitogo@ns.adgnet.or.jp
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